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5日間で中国の「五大名山」を制覇 これぞ「特殊部隊型旅行」!

16:21, May 09, 2023 人民網日本語版

5日間で中国の「五大名山」を制覇した四川省成都市に住む「90後(1990年代生まれ)」の柟多多さん(仮名)が中国のネット上で大きな話題となっている。

柟さんは、4月29日から5月3日までの「メーデー5連休」を利用して、中国の「五大名山」を一気に制覇することを計画。朝から山に登り始めて、その日のうちに頂上まで登って下山し、夜は列車に乗って次の山を目指した。そして、今月4日には時間通りに出勤したという。

柟多多さんの微信(WeChat)のモーメンツスクリーンショット。

柟多多さんの微信(WeChat)のモーメンツスクリーンショット。

クレイジーな計画 「一番大変だったのは列車チケット争奪戦」

同級生によると、柟さんは旅行好きで、これまでも中国のたくさんの省・市に足跡を残してきたという。

柟多多さんのネットユーザーに対する返信コメント

柟多多さんのネットユーザーに対する返信コメント

柟さんは「五大名山」を制覇するという「メーデー5連休」のスケジュールを立てる際、まず観光客が比較的少ない南岳・衡山に登り、次に嵩山に行き、3日目に最も人気の高い泰山に登り、4日目に恒山、5日目に華山に登ることにした。そして、4月28日は退勤後ただちに出発し、5月3日の夜には成都に戻ったという。

柟さんは、「今回の計画は確かにちょっとクレイジーだった。大変だったのはむしろ『五大名山』に登ることよりも、列車のチケットを購入することだった。長沙から鄭州に向かうチケットが取れず、もう少しで行きそびれるところだった。出発当日朝になって、鉄道システム12306でチケットが取れ、それで全ての山に行くことができた」と笑いながら振りかえった。

5日間で使ったお金は8万円弱 「中国のインフラはすごい」

4月28日午後、柟さんは、仕事が終わると直ちに空港に向かい、その晩のうちに長沙に飛んだ。そして29日早朝7時に車で衡山に向かった。山頂まで登ると、そこで記念写真を撮って、公共バスに乗って下山。その日の夕方には、衡山景勝地の出口に到着した。

衡山の文字が刻まれた岩の前で記念撮影した柟多多さん。

衡山で記念撮影した柟多多さん。

29日深夜、柟さんは長沙から鄭州に向かう直通列車に乗り、そこから交通機関を乗り継ぎ、30日午前9時ごろには嵩山に到着した。

嵩山で記念写真を撮影する柟多多さん。

嵩山で記念写真を撮影する柟多多さん。

嵩山を下山すると、その日の夜に車に乗り、高速鉄道に乗り換えて、泰山の麓に到着した。そして一晩ゆっくり休んだ後、翌5月1日早朝から泰山に登り始めた。「泰山は本当に混雑していた。登山客が多い夜を避けたが、日中でもとても混雑していた」と柟さん。

泰山で記念写真を撮影する柟多多さん。

泰山で記念写真を撮影する柟多多さん。

ただその下山には予想していたほど時間はかからず、当日午後5時ごろには、泰山の紅門にたどり着き、夜行列車で山西省大同市にある恒山に向かった。

恒山で記念写真を撮影する柟多多さん。

恒山で記念写真を撮影する柟多多さん。

そして最終日の目的地は華山。柟さんにとっては2回目の華山だったものの、また新しい発見があったという。

華山で記念写真を撮影する柟多多さん。

華山で記念写真を撮影する柟多多さん。

旅のスケジュールにおいて、柟さんは可能な限り夜に普通寝台車で移動して、時間と宿泊費を節約。かかった費用は合わせて4000元(1元は約19.6円)ほどだったという。

そして5月3日深夜、柟さんは華山から高速鉄道に乗って成都に帰り、翌日は時間通り出勤した。

柟さんは、「ハーフマラソンを走ったことがあるし、普段はトレーニングを続けている。1週間に2回、1度に10キロほど走っている。そのため登山のハードさと大差なく、体力的には許容範囲。でも、ハードスケジュールだったので、ネットユーザーの皆にはお勧めしない」としたほか、「中国のインフラは本当にすごい!交通機関が整備されているからこそ、5日間で『五大名山』を制覇することができた」としている。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年5月9日