武漢大学は今月15日、新型コロナウイルスの影響からオンラインでしか卒業式に参加することができなかった2020年度の卒業生を6月20日に同校に招き、オフラインの卒業式に参加してもらう計画であることを明らかにした。参加は任意で、参加者は大学で学位記授与式に参加することができ、帽子のタッセルを右から左に移動させる儀式は、恩師たちが担当するという。中央テレビニュースが報じた。
2020年、新型コロナウイルスの影響で、武漢大学の卒業生約1万人は、「オフライン卒業式会場+オンライン出席」という形で、キャンパスから羽ばたいた。一部の学生は同級生や教員、母校ときちんとお別れができなかったため、同校は今年、こうした学生を対象に、3年遅れの卒業式を開催することにしたという。
武漢大学の2020年度の卒業式会場の様子。
新型コロナウイルスの影響で、オフラインの卒業式に参加できなかったという2020年度卒の大学生は少なくない。しかし、こうした卒業生たちを対象に、2021年や2022年にオフラインでの卒業式を開催した大学が多かったため、今年開催する大学はそれほど多くはない。
武漢大学のほか、清華大学や華南師範大学といった大学も今年、2020年度の卒業生を対象にオフラインでの卒業式開催を計画している。
例えば、清華大学は、創立記念日である4月30日の前日に、2020-2022年度の卒業生を対象にした学位記授与式を同大学総合体育館において開催。学部や大学院の卒業生約3000人が中国各地からやって来て、恩師や旧友との楽しい再会の一時を過ごした。
華南師範大学は4月2日、2020年度の卒業生を対象に、心温まる感動の学位記授与式を開催。王恩科学長のほか、各学院の教授が、参加した卒業生約3000人に、一人ずつ帽子のタッセルを右から左に移動させる儀式を行ったほか、記念写真を撮影した。
また、高等教育機関の二級学院も新型コロナウイルスの影響からオフラインで参加できなった卒業生を卒業式に招待している。例えば、上海交通大学文創学院は3月18日に2023年度の大学院生の卒業式を開催し、2022年度の卒業生も招待。帽子のタッセルを右から左に移動させる儀式に参加した。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年5月18日