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中国人の本当の姿を映し出す「中国人の国際安全観」報告が発表

16:07, May 29, 2023 人民網日本語版

中国とはどんな国なのだろうか?中国人は世界をどのように見ているのだろうか?中国は今後、日に日に強大になる国力をどのように活用するのだろうか?清華大学戦略・安全研究センター(CISS)が今月24日に発表した第1回「中国人の国際安全観」民意調査報告は、国際社会が中国に対する理解を深めることを目的としている。

具体的に見ると、この民意調査を通して、回答した中国人から、▽国際安全問題に非常に注目している▽国際安全の全体的な状況をやや楽観的に捉えている▽国際安全という観点から見た中国の立場をやや楽観的に捉えている▽グローバル化や国際協力に対して非常に積極的な姿勢を示している▽感染症や領土、大国関係に最も注目している▽中国の世界に対する影響力に強い自信を抱いている▽外交において、中国がさらに積極的で向上心ある姿勢を示すことを望んでいる▽米国の影響に最も注目している▽ロシアに対する好感度が最も高い‐‐‐ということが明らかになった。

民意調査のそれら結果を基にCISSは、中国人が▽現在の国際安全状況や、中国の世界的影響力を非常に楽観的に捉えている▽グローバル化を高く支持している▽外交において中国が積極的で、向上心ある姿勢を示すことを望んでいる‐‐‐と総括している。その他、年齢や学歴が上がるにつれて、回答者は一層慎重、または複雑な姿勢を示していたという。

清華大学戦略・安全研究センターの達巍センター長は、「今回の民意調査では、理に適った慎重な方法を通して、美化したり、事実を捻じ曲げたりすることなく、中国人の実際の姿を正確に、フィルターにかけることなく反映することを目指した」と説明する。

今回の民意調査の結果に基づいて、達センター長は、「楽観的で、自信、向上心ある中国人のイメージが浮かび上がる。百年間なかった大変動を今経験しているものの、(回答した)中国人は、世界に対して、グローバル化に対して、楽観的な見方を示し、今後の対米関係に対してもそれほど悲観的ではなかった。そのような結果は、じっくりと思考するに値する」と分析する。

民意調査により、中国人の「楽観的」な一面が示されたことについて、達センター長は、「中国人には、楽観的な見方がしみついており、それは一種の『蓄積』ということもできるかもしれない。中国が過去40年間、平和な発展のボーナスを享受してきたため、中国人は二国間関係や世界の安全、グローバル化発展などを楽観的に捉えている」との見方を示す。

そして、「民意調査は観察者、研究者、意思決定者に、全体としての中国人の世界観と安全観を知ってもらうというのが重要ポイントとなる。しかし、国の内外政策は、民意だけに基づいて制定することはできない。専門家の見方は、少なくとも一般国民の意見と同じく重要だ」と指摘した。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年5月29日