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西安のおじいちゃん観光ガイドのパフォーマンス付き解説が話題に

16:36, July 14, 2023 人民網日本語版

陝西省西安市で観光ガイドをしている楊建さん(70)が解説する様子を捉えた動画が最近、中国のネット上で大きな話題となっている。楊さんが解説を始めると、自然と周りに観光客がたくさん集まってくるという。

「肚痛帖」の解説をする楊建さん。

「肚痛帖」の解説をする楊建さん。

西安城壁で解説をする楊建さん。

西安城壁で解説をする楊建さん。

楊さんの表情豊かな話しぶりや、パフォーマンス付きのユーモアたっぷりな解説に、解説を聴く観光客の間からは常に笑い声が絶えない。またそんな様子を捉えた動画がネット上に投稿されると、多くのネットユーザーが「いいね!」を押した。ネットユーザーからは、「元気いっぱい」や「思わず聞き入ってしまう」、「歴史をこんなふうに説明してくれると、覚えやすい」といったコメントが次々と寄せられている。

1953年生まれの楊さんは、西安で生まれ育ち、陝西省で暮らして、今年で丸70年を迎えた。

歴史と文化で有名な西安で生まれ育った楊さんは歴史や地理が好きで、特に史跡と文化財が大好きなのだという。そして、観光に来た親戚や友人に付き添う時は、いつも歴史や文化について知っていることを話しては、文化財の背後にある物語を紹介しているという。

そして知識欲が旺盛な楊さんは仕事の合間に勉強に励み、1999年に初級ガイドの資格を、2006年に中級ガイドの資格を取得した。

中級ガイドの資格を取得後、楊さんは博物館でボランティアとして解説をするようになった。そして、2012年、楊さんはついに高級ガイドの資格を取得。2013年に定年退職した後は、ガイドの仕事に専念するようになった。

そんな楊さんは取材に対して、「文化財の歴史を深く知るほど、把握しておく必要のある知識も増えるため、ガイドというのはプレッシャーの大きな仕事。観光客からもいろんな質問をされる。別に僕を困らせるために質問をするわけではなく、とても友好的な態度で質問してくれる。でも、それが僕が勉強し続けるようつき動かしてくれる。誰かに水を1杯あげるためには、1桶の水を持っていなければならないという言葉があるように、僕も水を少なくとも2-3杯は準備しておかなければならない」と話した。

そのため、楊さんは毎日3時間勉強する日々を続けており、関連の文化書籍を読んでいるという。そして、「好きこそものの上手なれ。すでに習慣化しているので、勉強しないとかえって落ち着かない」と話す。

その独特な解説スタイルについて、楊さんは、「準備した原稿を読むということをしたことはない。毎回、新しい筋書きと思って解説を行っている。いろんな解説の仕方を試してみたが、最終的に、生き生きとした言葉、親しみやすい表現方法で、知識を伝えたほうが、観光客は気軽に楽しく聴くことができ、収穫もあると感じてもらえることが分かった。そこで自分のユーモアセンスとあふれる熱意をうまく活用して解説を行っている」と語った。

観光のオンシーズンを迎えると、「1日7-8時間解説を行うというのもいたって普通のこと」と話す楊さんは、「家に帰る頃には疲れているものの、物語や歴史、文化を語るなら、体中に力がみなぎる。テンションが上がりすぎると疲れるものの、睡眠の質はとても良く、体調もとてもいい。あと10年はガイドの仕事をするというのが目標」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年7月14日