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7月28日から四川省成都市で開催される第31回FISU夏季ワールドユニバーシティゲームズと、今年9月に浙江省杭州市で開催される第19回アジア競技大会を前に、中国に入国する旅行者が増えている。現時点の中国のモバイル決済の利用状況からすると、海外から来た旅行者が中国で食事や買い物、移動をする際、モバイル決済が利用できないと非常に不便だ。こうした状況に対し、支付宝(アリペイ)と微信支付(WeChatペイ)は先ごろ、海外ユーザーが中国国内でモバイル決済を利用できるシーンやサービス内容を全面的にアップデートしたことを相次いで発表した。
支付宝は7月21日、アプリにおいて海外発行のビザ、マスターカード、ダイナースクラブ、ディスカバーといったクレジットカードを紐づけしておくことで、中国全土でモバイル決済を利用できるようになったことを発表した。利便性は、中国国内ユーザーと同等にまで高まり、支付宝が利用できる全ての場所で利用できるようになった。
微信支付も20日、ビザ、ディスカバーグローバルネットワーク(ダイナースクラブを含む)、JCB、マスターカードといった海外発行のクレジットカードに対応したことを発表。飲食や交通、スーパーなどでの買い物といった中国国内の大部分の支払いシーンをカバーしており、スキャン支払い、QRコード支払い、微信ミニプログラム、In-APP、パスワード入力なしの決済といったさまざま支払いスタイルを利用できる。
手数料については、支付宝は決済1回当たり200元(1元は約19.7円)以下は無料で、支付宝側が負担するという。200元を超えると手数料3%が発生する。微信支付も同じく、200元以下の手数料は微信支付が負担するため、ユーザー側は無料となり、200元を超えると手数料3%が発生する。
全体的に見ると、使用できるシーンや手数料、為替レート計算などの面で、支付宝と微信の海外発行クレジットカード向けサービスはぼぼ同様になっている。対応カードの面では、微信支付がJCBに対応しているのに対して、支付宝は対応していない。また、決済1回当たり上限は支付宝が3000元、微信支付が6000元となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年7月24日