中国パキスタン経済回廊(CPEC)発足10周年記念行事が7月31日、パキスタンの首都イスラマバードで行われ、習近平国家主席が祝賀のメッセージを寄せた。習主席はメッセージで「中国パキスタン経済回廊は外的環境の変化に左右されない中国とパキスタンの友情の証となっており、両国が新時代のより緊密な中国パキスタン運命共同体を構築する上で重要な支えとなっている」とした。新華社が伝えた。
パキスタンのシャバーズ首相は祝賀行事でのスピーチで、「習主席がパキスタンとの関係及び中国パキスタン経済回廊を非常に重視していることに心から感謝し、中国の政府と国民によるパキスタンへの貴重な支援に深く感謝している。経済回廊の建設は卓越した成果を収め、パキスタンの経済・社会の姿を深く変えた」と述べた。
中国パキスタン経済回廊は『一帯一路』(the Belt and Road)共同建設の象徴的プロジェクトであり、重要なパイロットプロジェクトだ。過去10年間、両国の指導者が関心を寄せ、推進する中、中国・パキスタン双方は回廊建設を中心に据え、グワダル港、エネルギー、インフラ整備、産業協力を重点に、「協力の絵巻」を共に描き、「一帯一路」協力のために発展を促進し、人々の生活に恩恵をもたらし、人々の心をつなぐという生き生きとした物語を綴ってきた。
在パキスタン中国大使館の統計によると、2022年末までに、中国パキスタン経済回廊はパキスタンに累計23万6000人の雇用を創出し、510キロメートルの高速道路、8000メガワットの電力、886キロメートルの国家機関送電網の増設を支援した。
共に発展と繁栄を図り、手を携えて試練に対処するという両国の長年の友情は、すでに両国民の心に深く根を下ろしている。未来を展望すると、国際情勢がどのように目まぐるしく変化しようとも、中国は常に揺るぎなくパキスタンと共にあり、確固たる友情を発揚し、発展と安全を統合的に計画し、さらに高い水準、さらに広い範囲、さらに深いレベルで協力を実施し、外的環境の変化に左右されない両国の戦略的協力パートナーシップを新たな段階へと押し上げ、両国、さらには地域の平和と繁栄により大きな貢献を果たしていく。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年8月2日