ショート動画共有アプリ「抖音(中国版TikTok)」と中国映画資料館、火山引擎(Volcano Engine)は8月16日に北京で、香港名作映画リマスタープロジェクトの発表会を開いた。抖音の陳都爗副社長は、3社が「香港名作映画リマスタープロジェクト」を本格的に始動し、1年以内に100本の香港映画を4Kリマスター版化することを発表した。中国新聞網が伝えた。
「香港名作映画リマスタープロジェクト」の発表会場(写真提供・主催者)。
火山引擎が技術支援し、中国映画資料館と共に「AI+手作業」の修復を行う。火山引擎の映像クラウド・アーキテクチャ・ディレクターである王悦氏によると、今回火山引擎は初めてビジュアル・ファウンデーション・モデルを旧作映画のシーンの修復に応用し、リマスター効果の全面的な向上を実現する。
今回リマスターする香港映画の製作時期は1970~90年代に集中しており、ツイ・ハーク、ジャッキー・チェン、ゴードン・チャン、チャウ・シンチーなど有名な監督や俳優の作品となっている。中国映画資料館のキュレーターである沙丹氏は、この時代はまさに香港映画の黄金期だったと語る。当時、中国は徐々に開放に向かっており、香港映画は中国の多くの若者にとって世界を知る窓口となった。
香港映画「武状元蘇乞兒(英語King of Beggars)」の修復前と修復後の比較写真(写真提供・主催者)。
中国映画資料館の張小光副館長は「映画の修復は世界的な課題であり、当初は消滅の危機に瀕した映画を救うことが目的で、映画遺産保護の重要な取り組みだった。現在では、私たちは先端技術の助けを借りて、ようやくフィルムのデジタル保存と応用ができるようになった」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年8月18日