中国国内の企業11社が開発した基盤モデルが先ごろ、「生成人工知能サービス管理暫定規定」の審査に合格して登録され、まず北京の5社と上海の3社の基盤モデルがリリースされ、続いて広東省の2社と安徽省の1社の基盤モデルもリリースされた。
中央財経大学中国銀行業研究センターの聶俊峰研究員は、「昨年から現在までの間に、中国では基盤モデル産業の資金調達が100件近く行われた。産業全体の投資額を見ると、2023年に同産業が新たに獲得した資金は大体150億-200億元(1元は約20.0円)になる」と述べた。
基盤モデル市場が盛んになったことで、データ、計算力・アルゴリズムを含む川上から川下に至る産業チェーンが活発化している。基盤モデルエンジニアなどの関連分野の人材は中国でも不足しており、その所得水準は上昇の一途をたどっている。
関連機関のまとめた統計によれば、中国の人工知能(AI)エンジニアとアルゴリズム研究者の平均年収は60万元(約1200万円)を超えている。企業には基盤モデル技術開発者の高いニーズがあり、一部のコア分野で人材が大いに不足しているという。
基盤モデル市場が盛んになったことで、基盤モデル対応の半導体、コンピュータ・クラスター、サーバー、通信ネットワークなどのハードウェア、クラウドコンピューティング、データバンク、仮想化機能(VT)などのソフトウェアを含む計算力・アルゴリズム産業も活発になっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年9月11日