中国の今年の夏休みの旅行シーズン(7月1日-8月31日)は過去最高の活況となった。中国旅游(観光)研究院の統計データによると、同期間中の中国の国内旅行者数は延べ18億3900万人と、年間国内旅行者数の28.1%を占めた。また、国内観光収入は1兆2100億元(1元は約20円)と、年間国内観光収入の28.7%を占めた。
そしてドライブ旅行がすでに人気の旅行スタイルの一つとなっている。今年の夏休みの旅行シーズン、レンタカー市場の利用数は前年同期比で大幅増となり、多くのプラットフォームのデータから、2019年同期を上回ったことが分かった。例えば、旅行サイト・携程レンタカーが発表した「2023年夏休みにおけるレンタカードライブ旅行報告」によると、今年の夏休み、中国国内のレンタカーの利用数は前年同期比8割増、2019年同期比352%増となっている。また、一人当たりのレンタカー費用は、新型コロナウイルス発生前と比べて18%上昇した。海外におけるレンタカーの売上高も前年同期比164%増となった。
ドライブ旅行を選ぶ女性が増加
今年の夏休みの旅行シーズンのドライブ旅行を見ると、若年化、パーソナライゼーション、テクノロジー化という特徴があるほか、ドライブを選択する女性ユーザーも増加し始めていた。
年齢別で見ると、レンタカーを利用したドライブ旅行のユーザーは80後(1980年代生まれ)と90後(90年代生まれ)がメイン。最も多かったのは80後で、全体の43.18%を占めていた。90後は32.3%だった。00後(2000年以降生まれ)の割合は前年比で目に見えて高まり、約10%となっている。年齢層によって、ドライブ旅行の旅行先も異なる。例えば、80後や70後(70年代生まれ)のレンタカーユーザーの間で最も人気を集めた行き先は成都、90後の間で最も人気だったのは三亜のビーチリゾートだったのに対して、00後の間で人気だったのは烏魯木斉(ウルムチ)だった。
神州レンタカーのビッグデータによると、女性ユーザーの利用が前年同期比60%以上増え、全体に占める割合は3年連続で高まった。また、女性は高級車を好む傾向があった。携程を見ると、今年の夏休みの旅行シーズンにレンタカーでドライブ旅行した男女の割合は6対4だった。
さらに消費者は、より快適な移動を好むようになっている。神州レンタカーのビッグデータによると、今年の夏休みの旅行シーズンの高級車利用数は前年同期比140%以上増となった。北京、成都、深セン、上海といった都市のユーザーがメインで、紅旗H9やボルボS90、BMW・5シリーズ、アウディA7Lなどが高い人気を集めた。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年9月12日