第三陣となる中国産業遺産保護リストが今月13日、北京で発表された。リストには、北京駅や上海飛行機製造工場、青蔵公路など、産業遺産100件が選出された。また、第一陣の中国産業遺産を背後で支えたエンジニアリストも発表された。第三陣の中国産業遺産リスト関連の建設工事において、多大な貢献をしたエンジニアが選出されており、「両弾一星(核技術と宇宙技術の同時開発プロジェクト)」で多大な功績を残した孫家棟氏、飛行機設計専門家の陸孝彭氏、青海省西寧と西蔵(チベット)自治区を結ぶ高原鉄道・青蔵鉄道の初代チーフエンジニアの荘心丹氏ら86人が第一陣の中国産業遺産を背後で支えたエンジニアリスト入りを果たした。中国新聞網が報じた。
第三陣の産業遺産保護リストは、中国式現代化の過程における「赤色産業遺産」をテーマに、新しい局面を切り開いた代表的な産業遺産100件を選出。交通運輸、軍事核産業、冶金・鉱産物、エネルギー・化学工業、機械製造・加工、軽工業、航空・宇宙飛行、船舶製造、建築などの分野をカバーしている。中国の多数の省に分布しているが、西南エリア、華中エリア、東北エリア、華北エリアに比較的集中している。
中国科学技術協会創新戦略研究院によると、産業遺産は、中国の工業化の発展を見守ってきた中国における工業文明の重要なキャリアであるほか、科学技術の工業発展に対する際立った貢献も見守ってきた中国における歴史文化の重要な構成要素でもあるとしている。そして産業遺産の保護利用とその価値の発掘において、重要な文化的価値と社会的価値を備えている。
今回発表された第三陣の産業遺産保護リスト及び第一陣の中国産業遺産を背後で支えたエンジニアリストは、産業遺産の研究、保護、伝承、利用において積極的な役割を果たし、中国における工業発展や工業文明だけでなく、中国の卓説したエンジニアと国の匠の精神を反映している。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年9月15日