ボクシング女子66キロ級でタイのSUWANNAPHENG Janjaem選手と対戦した中国の楊柳選手(写真右、10月5日撮影・顔麟蘊)。
杭州アジア大会のボクシングで10月4日、最終日の試合が行われ、中国はボクシング女子66キロ級で楊柳選手が、男子80キロ級で托合塔爾別克·唐拉提汗選手がそれぞれ金メダルを手にし、この日だけで金メダル2個を獲得した。中国はボクシング競技で金メダルを5個、金・銀・銅メダルを計9個獲得し、ボクシング競技における金メダル数とメダル数のランキングでそれぞれトップを手にした。新華社が伝えた。
女子66キロ級決勝で中国の楊柳選手の対戦相手となったのは、激しい攻撃で知られるタイのSUWANNAPHENG Janjaem選手だった。楊選手は相手と正面からやり合うのではなく、その身長と腕の長さを活かして防御に徹しながらチャンスをうかがい続けた。そして相手の度重なる攻撃が成果を挙げられないまま、試合は次第に楊選手のペースとなっていった。ジャッジ5人は3ラウンドでそれぞれ3人、4人、5人が楊選手の勝ちの判定を下し、最終的に楊選手が5対0で勝利。これにより楊選手は中国女子ボクシングの選手として、杭州アジア大会で4個目となる金メダルを手にした。
ボクシング男子80キロ級の試合で戦う中国の托合塔爾別克·唐拉提汗選手(写真右、10月5日撮影・詹彦)。
今回のアジア大会におけるボクシング競技は、パリ五輪の出場権をかけた試合となっていたため、決勝に進出した楊柳選手はパリ五輪の出場権を見事勝ち取ったことになる。
楊選手は、「準決勝に進出したことでパリ五輪への出場資格を手に入れられていたので、プレッシャーはそれほどなかった。今日は金メダルを取りに行くためだけに完全に集中することができた」とした。(編集TG)
「人民網日本語版」2023年10月6日