中国企業が建設を請け負うアラブ首長国連邦(UAE)初の風力発電プロジェクトであるUAE風力発電モデルプロジェクトがこのほど、UAEの首都アブダビで正式に稼働し、発電開始した。人民日報が伝えた。
同プロジェクトの総発電設備容量は117.5MWで、4ヶ所の風力発電所からなっており、アブダビのマスダール社(アブダビ・フューチャー・エナジー・カンパニー)が投資・運営し、中国電建集団がゼネコンとなり、金風科技股份有限公司が風力発電機を提供。同プロジェクトはUAEの2050年までにネット・ゼロ・エミッションの実現を目指す計画の重要な一環であり、中国・UAE生産能力協力の具体的な実践例でもある。
UAE産業・先端技術大臣で、国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)の次期議長であるスルターン・アル・ジャーベル氏は、「同プロジェクトはUAEの誇りだ。COP28は今年ドバイで開催される。風力発電モデルプロジェクトは、クリーンエネルギーの投資を拡大するというUAEの揺るぎない約束を示した」と述べた。
中国電建集団国際工程有限公司の陳観福総経理は、「エネルギー協力は一帯一路(the Belt and Road)共同建設の重点分野の一つだ。当社はダブル炭素(CO2排出量ピークアウト・カーボンニュートラル)の目標を積極的に実践し、クリーン・低炭素で、安全・効率的なエネルギーシステムの構築を後押しする」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年10月10日