習近平国家主席は18日、第3回「一帯一路」(the Belt and Road)国際協力サミットフォーラムの開幕式で基調演説を行い、「一帯一路」の質の高い共同建設を支えるために中国が取る8つの行動を発表した。
■「一帯一路」立体的コネクティビティネットワークの構築
中国は国際定期貨物列車「中欧班列」の質の高い発展を加速させ、カスピ海横断国際輸送路の建設に参加し、「中欧班列」国際協力フォーラムを成功させ、各方面と共に、鉄道と道路による直通輸送が支えるユーラシア大陸物流の新たなルートを構築する。
■開放型世界経済構築への支援
中国は「シルクロード電子商取引」協力先行区を設置し、さらに多くの国々と自由貿易協定(FTA)や投資保護協定の交渉・締結を行う。製造業における外資参入制限措置を全面的に撤廃する。主体的に国際的な高水準の経済・貿易ルールと照らし合わせ、国境を跨ぐサービス貿易や投資の高水準の開放を深く推し進め、デジタル製品などの市場アクセスを拡大し、国有企業、デジタル経済、知的財産権、政府調達などの分野で改革を深める。
■実務的協力の展開
中国は象徴的プロジェクトや「小規模だが素晴らしい」民生プロジェクトを統合的に推進する。中国国家開発銀行と中国輸出入銀行はそれぞれ3500億元(1元は約20.5円)の融資窓口を設置し、シルクロード基金は800億元増資し、市場ベースと商業ベースの方法で「一帯一路」共同建設プロジェクトを支える。
■グリーン発展の促進
中国はグリーンインフラ、グリーンエネルギー、グリーン交通の分野で協力を深め続け、「『一帯一路』国際グリーン開発連合(BRIGC)」への支援を強化し、「一帯一路」グリーンイノベーション大会の開催を継続し、太陽電池産業の対話・交流メカニズムとグリーン・低炭素技術の専門家ネットワークを構築する。
■科学技術革新の推進
中国は「一帯一路」科学技術革新行動計画を引き続き実施し、第1回「一帯一路」科学技術交流大会を開催し、今後5年間に各方面と共に建設する共同研究所を100ヶ所にまで拡大する。中国は今回のフォーラムで「グローバルAIガバナンスイニシアティブ」を打ち出した。各国と交流や対話を強化して、世界における人工知能(AI)の健全で秩序ある安全な発展を共同で促進していきたい。
■民間交流の支援
中国は「良渚フォーラム」を開催し、「一帯一路」共同建設国との文明に関する対話を深める。既存のシルクロード国際劇場連盟、シルクロード国際芸術祭連盟、シルクロード国際博物館連盟、シルクロード国際美術館連盟、シルクロード国際図書館連盟に加え、シルクロード観光都市連盟を設立する。
■インテグリティ構築の推進
中国は協力パートナーと「『一帯一路』インテグリティ構築の成果と展望」を発表し、「『一帯一路』インテグリティ構築ハイレベル原則」を打ち出し、「『一帯一路』企業インテグリティ・コンプライアンス評価システム」を構築し、国際機関と協力して「一帯一路」のインテグリティに関する研究・研修を実施する。
■「一帯一路」国際協力体制の整備
中国は「一帯一路」共同建設国とエネルギー、税制、金融、グリーン発展、減災、腐敗防止、シンクタンク、メディア、文化などの分野で多国間協力プラットフォームの構築を強化する。「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの開催を継続するとともに、同フォーラムの事務局を設置する。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年10月19日