中国の国務院新聞弁公室は24日に発表した「中国遠洋漁業発展白書」の中で、中国は水産物養殖生産量が32年連続で世界一になり、世界最大の水産物の加工・輸出国になり、世界の食糧安全保障に積極的に貢献しているとした。中国新聞社が伝えた。
同白書によると、ここ数年、水産物の国際貿易が大幅に拡大した。国連食糧農業機関(FAO)のまとめた統計データを見ると、輸入額では欧州連合(EU)が最大の単一輸入市場であり、2020年に世界の水産物輸入総額の16%を占めた(これにはEU内部の貿易は含まれない)。最大の輸入国は米国で、20年の輸入額は世界の水産物輸入総額の15%を占めた。輸出額では上位3ヶ国には中国、ノルウェー、ベトナムが並び、その輸出額合計は世界の水産物輸出総額の25%を占めた。中国税関総署の統計では、20年の中国の水産物輸出量は374万7400トンに上り、世界の輸出量の12%を占めた。主要な輸出先はEU、ASEAN、日本、米国などの国・地域だった。
同白書によれば、中国は世界最大の水産物生産国で、20年の生産量は6549万トン、そのうち養殖生産量が5224万トンで水産物総生産量の約80%を占めた。中国は世界で水産物の養殖生産量が最も多い国でもあり、世界の養殖の水産物の約40%が中国で生産されたものだ。中国の漁業の発展、とりわけ水産養殖業の発展は、中国はもとより世界の水産物消費ニーズを満たし、天然の海洋漁業資源の利用とその依存を減らし、グローバル漁業資源の科学的な保護・保全と持続可能な利用を促進するために重要な貢献をしている。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年10月26日