中国人民銀行(中央銀行)が発表した2023年の人民元国際化に関する報告によると、今年1-9月には人民元の越境収支の規模が前年同期比24%増の38兆9000億元(1元は約20.5円)となった。そのうち物品貿易における人民元建て越境収支が同期の人民元・外貨建て越境収支の総額に占める割合は、同7ポイント上昇の24.4%となり、ここ数年で最も高い水準になった。
同報告によれば、昨年以降、人民元国際化が安定しながら成長し、一連の新たな進展、新たな変化が見られた。国境を越えた人民元業務の実体経済に寄与する能力が高まり、越境人民元業務の制度基盤がより整備され、人民元・外貨政策の協調が強化され、経営主体の人民元建て越境決済を使用して通貨ミスマッチのリスクを回避しようとする内生的原動力が増強された。22年に銀行が代行した人民元越境収支の規模は、同15.1%増の計42兆1000億元だった。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年10月30日