貴州省黔東南苗(ミャオ)族侗(トン)族自治州台江県台盤村で10月28日夜、NBAならぬ「村BA」と呼ばれている農村バスケットボール大会の決勝戦が行われた。「『一帯一路(the Belt and Road)』青年友好交流プロジェクト」に参加している欧州・アジア諸国の記者団も1万人以上の観客と共に観戦し、エールを送った。人民網が報じた。
決勝戦の様子。撮影・陽茜
決勝戦では、広東省の沙渓チームと大朗チームが一歩も譲らない激しい攻防を展開した。両チームの選手は、ハイレベルのテクニックやチームメイトと息の合ったプレイを披露し、素晴らしい試合となった。
あるベラルーシ人記者は、「普段バスケットボールの試合はあまり見ない。でも、今回の観戦はとても印象深かった。『村BA』の観客や熱気に驚いた。ベラルーシでもバスケットボールの大会があるが、観客の熱気は遠く及ばない。『村BA』の観客は自分の好きなチームを応援するだけでなく、相手チームにもエールを送っている」と話していた。
満員御礼となった「村BA」の決勝戦。撮影・陽茜
およそ1時間半にわたる激戦の末、沙渓チームが84-78で大朗チームを破り優勝した。3位は寧夏回族自治区の三営チームだった。
台盤村のバスケットボール大会の歴史は1936年にまで遡ることができる。その年から、同村の村民は毎年旧暦の6月6日になると、少数民族の伝統的な祝日である「吃新節」を祝うために、バスケットボール大会を開催してきた。今年は「村BA」が始まると、中国全土で大人気となり、農村のスポーツと民俗文化の融合が社会で幅広く注目を集めるようになり、美しい村と豊かな生活を送る活気に満ちた人々からなる「調和のとれた農村」という新たな局面形成促進が加速された。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年10月31日