「神鵲茶場」を見学する欧州・アジア諸国の記者(撮影・陽茜)。
貴州省貴陽市観山湖区朱昌鎮にある百花湖の湖畔でこのほど、カザフスタンやウズベキスタン、キルギス、グルジア、アルメニアなどからやって来た記者が「七輪を囲んでお茶」を飲みながら、おしゃべりを楽しみ、独特の「セレモニー感」を満喫した。カザフスタンの記者・Arsen Nurtazinさんは、「神鵲茶場は、茶畑がとても美しいだけでなく、生産されているお茶もとてもおいしい」と満足そうに語った。 人民網が報じた。
2005年に立ち上げられた「神鵲茶場」には、66ヘクタール以上の茶畑が広がり、中国でも希少価値の高い「白茶」が栽培されている。「白茶」は1年のうち、毎年4月上旬の清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日)の頃だけに、「一芽一葉」で摘まれるため、生産量は年間2.5トンほどにとどまる。
欧州・アジア諸国の記者と茶文化について語り合う龔芮董事長(撮影・陽茜)。
「神鵲茶場」の龔芮董事長は、「安全で、健康で、きれいな茶というのがコンセプト。そのために、独自のノウハウを採用している」と説明する。そのノウハウとは、古代から伝わるエコロジカル農法で、自社製の有機肥料を使って土壌を改良しているほか、大自然のサンジャクやミツバチ、リスといった動物に茶木の天敵を退治してもらうという。こうした農法を続けることで、茶畑の茶葉は、欧州標準の570項目以上の検査をクリアし、2013年には「茶中珍品」という称号も獲得した。
お茶を味わう欧州・アジア諸国の記者(撮影・陽茜)。
「神鵲茶場」の「白茶」は北京や上海、広州といった都市で販売されてるようになっているだけでなく、アルゼンチンやラオスなどにも輸出され、さらにはアラブ首長国連邦の王室御用達の茶葉にもなっている。
お茶を味わう欧州・アジア諸国の記者(撮影・陽茜)。
茶葉は今、貴州省が「農村振興」を促進するためのグリーンな原動力ともなっている。貴州省の茶畑は合わせて46万ヘクタール以上に達し、中国トップクラスの座を安定してキープしている。そして茶産業のクオリティと利益、競争能力は近年、高まり続けている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年11月2日