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バスを「ブライダルカー」にして花嫁を迎えに行こう!?

16:22, November 10, 2023 人民網日本語版

フロント部分には花が飾られ、ボディーはめでたい雰囲気を漂わせる赤に塗り替えられ、車内には「喜」という文字がたくさん貼られた「ブライダルカー」ならぬ「ブライダルバス」が最近、多くの結婚するカップルの間で人気になっている。中国では結婚式の日に、新郎が数台の「ブライダルカー」で新婦を迎えに行く風習があり、この公共バスを使った「ブライダルバス」を利用すると、家族や友人と一緒に乗って楽しく式場に向かうことができる。

ブライダルバスで記念写真を撮影する新郎新婦とブライズメイドとアッシャー(写真提供・取材対応者)。

ブライダルバスで記念写真を撮影する新郎新婦とブライズメイドとアッシャー(写真提供・取材対応者)。

遼寧省大連市でこうした特別感たっぷりの「ブライダルバス」を、国慶節(10月1日、建国記念日)に合わせた連休中に利用したという新婦の楊楽而さんは、今でもまだその賑やかな雰囲気の余韻に浸っているといい、「みんなで一緒に同じ車に乗ると、楽しさも倍増する。結婚式にぴったりの音楽を流して、友達と一緒に歌ったので、最高に楽しかった。両親は歌は歌えないけれど、その雰囲気を心から楽しんでいたので、伝統的な結婚式のような、娘を嫁に行かせるのがさびしいといった様子は全くなかった」と振り返る。

路上を走る「ブライダルバス」は注目の的ともなり、ブライズメイドとアッシャーが「結婚しました!」と声をあげると、スマホで写真を撮影する人や、手を振ってくれる人、手でハートを作ってくれる人などもいたという。

楊さんは、「杭州で交通計画関連の仕事をしているので、公共バスには思い入れがある。公共バスをブライダルカーにするというのは特別な意義がある。このアイデアは、親せきや家族の間でも評判が良く、自分が結婚する時にはまねしたいと話す友達もいた」と話す。

写真提供元・中国広州発布。

写真提供元・中国広州発布。

大連交通広告有限公司の関係責任者によると、「ブライダルバス」に使われているのはグリーンで環境にやさしいバッテリー電気バス。ボディーのデザインや走行するコースは、新郎新婦が決めることができるため、オリジナルの「ブライダルバス」となる。そして、「今後はバス車体広告のアイデアや公共バスメディアの注目ポイントを発掘し、関連業務をさらに幅広く展開したい」としている。

低炭素で環境にやさしいほか、従来の数台連なるパターンの「ブライダルカー」と比べると、ブライダルバスは「派手」で、料金も安く、コストパフォーマンスが非常に高い。

 写真提供元・十堰晩報。

写真提供元・十堰晩報。

メディアの報道によると、山東省煙台市では、運転手付きの30人乗りのバスが、車外車内の飾りも含めて1日3000元(1元は約20.7円)でレンタルできる。また、同じスペックの2階建てバスのレンタル料は1日4000元となる。 一方、煙台のブライダルカーレンタル市場を見ると、車を6台レンタルした場合、半日で約8800元かかる。

カップルが結婚式会場に向かう時間が、家族や親せき、友人と一緒に楽しく過ごせる時間になるトレンディなブライダルバスをあなたも利用してみてはどうだろうか。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年11月9日