写真提供元・広安日報。
中国最高人民法院(最高裁)が8日午前に開いた記者会見で、同法院民事審判庭第一庭の陳宜芳庭長は、「今年10月の時点で、中国全土の古い団地の住宅棟に後付けエレベーターを累計で約10万基設置してきた」ことを明らかにした。中国新聞網が報じた。
陳庭長によると、中国の人口構造が大きく変化しているほか、人々の質の高い生活に対する期待も高まっていることを背景に、古い団地の住宅棟に後付けエレベーターを設置するというのが、多くの都市の家庭、特に高齢者や乳幼児、身体障がい者がいる家庭の切実なニーズとなっている。
今年10月の時点で、中国全土の古い団地の住宅棟に設置された後付けエレベーターは累計で約10万基となったものの、エレベーターの後付けは、古い団地の改造において、クレームが多い案件の一つにもなっている。なぜなら、エレベーターを後付けし、使用する過程で、上階、下階、隣近所で需要や利益が異なり、トラブルが発生しやすいからだ。近所付き合いのトラブルを適切に解決するために、古い団地の住宅棟の後付けエレベーター設置に力強い法的保障を提供するということは、多くの人々が安心して、幸福に生活することにつながるだろう。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年11月9日