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「中国文化財返還運動を進める会」の集会が東京で開催

16:39, November 14, 2023 人民網日本語版

日本の有識者からなる「中国文化財返還運動を進める会」は11日、東京で集会を開催し、日本政府に対して、第二次世界大戦中に日本が中国から略奪した文化財の返還を進めるよう求めた。中国新聞網が報じた。

集会では、日本経済新聞社の編集委員である井上亮氏が講演を行い、中国から略奪され皇居内の御府に設置されている文化財「鴻臚井の碑」の由来や関連の歴史を紹介した。「御府」は戦争中、略奪品を収蔵するために用いられ、井上氏は、「日本政府はその歴史を故意にうやむやにしようとしている」と指摘した。

集会で講演を行う日本経済新聞の編集委員・井上亮氏(撮影・朱晨曦)。

集会で講演を行う日本経済新聞の編集委員・井上亮氏(撮影・朱晨曦)。

「中国文化財返還運動を進める会」の連合代表を務める、「村山談話を継承し発展させる会」の藤田高景理事長は集会で、「日本は戦後、戦争中の文化財略奪問題にほぼ触れてこなかった。日本の政権が保守的で、侵略行為を真剣に反省していないことを反映している」と指摘し、日本政府に対して、戦争中に中国から略奪した文化財を返還するよう求めた。

「中国文化財返還運動を進める会」の連合代表を務める、山口大学の纐纈厚名誉教授は取材に対して、「世界では、文化財返還の流れがすでにできているが、日本は中国から略奪した文化財の返還にほぼ触れていない。それは、日本が侵略行為を反省し、日中関係を発展させるうえでマイナスの要素となる。日本が歴史を直視し、中国から略奪した文化財を返還することは、戦争責任を反省することにつながる。文化財返還を通して、『歴史問題の和解』を実現し、日中関係発展を促進してほしい」と指摘した。

「中国文化財返還運動を進める会」は、中国の文化財を返還するよう、日本政府に求め、中日間の「歴史的問題の和解」を実現し、両国関係の発展を推し進めることを目的として立ち上げられた。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年11月13日