在日中国科学技術者連盟(以下、「同連盟」)設立30周年並びに中日平和友好条約締結45周年記念イベントが23日、東京で開催された。イベントには中日の科学技術界、経済界、在日華僑・華人代表者ら80人近くが出席した。人民網が伝えた。
東京で開催された在日中国科学技術者連盟設立30周年並びに中日平和友好条約締結45周年記念イベント(11月23日撮影・許可)。
挨拶する呉江浩駐日中国大使(撮影・許可)。
呉江浩駐日中国大使は挨拶の中で、中日の科学技術協力を推進し、両国民の友好交流を深めた同連盟の重要な貢献を高く評価。呉氏は、「中日科学技術交流と協力は両国間の平和・友好関係の重要な一部であり、相互補完関係にある両国の科学技術協力には堅実な基礎と大きな潜在力がある。現在、中日関係は過去を受け継ぎ、未来を切り開く重要な時期にある中、両国の科学技術界が時代の流れに乗り、正しい方向性を把握し、妨害を排除し、両国および世界の人々にとってより良い利益をもたらすため、さらに多くのハイレベルで多様な交流と協力を実施してもらいたい」と述べた。
挨拶する同連盟の楊克倹会長(撮影・許可)。
同連盟の楊克倹会長は、「当連盟は設立以来、終始『実務、架け橋、貢献』の理念に基づき、地道な努力を重ね、中日の科学技術界、政界、経済界など複数の分野で広く深く交流してきた。30年の発展を経て、当連盟の多くのメンバーはすでに日本の大学や企業研究機関で専門家、学者、企業の経営者などに成長した。当連盟は設立30周年を契機に、ブランドの優位性とハイレベル人材の強みを堅持し、中日の科学技術発展と交流により大きな貢献を成し遂げるよう努力していく」と述べた。
挨拶する日中科学技術交流協会の山脇道夫会長(撮影・許可)。
挨拶と学術講演を行った東京理科大学の藤嶋昭元学長(撮影・許可)。
日中科学技術交流協会の山脇道夫会長と東京理科大学の藤嶋昭元学長はそれぞれ挨拶の中で、同連盟が30年にわたり両国の科学技術交流と協力の推進において積み重ねてきた成果を称え、同連盟と今後より多くの科学技術交流と研究交流を実施し、協力をさらに深め、互恵とウィンウィンを実現することに期待するとした。また「光触媒の父」と呼ばれる藤嶋教授は光触媒に関する学術講演を行い、来賓と熱心に議論・交流を行った。
記念イベントで乾杯の挨拶をする在日中国大使館教育部の柯偉公使参事官(撮影・許可)。
イベント会場では30周年を記念した動画が上映され、同連盟設立後の発展の歩みを共に振り返った。また同連盟副会長で東京理科大学教授の趙新為氏、明治学院大学教授で日本華人教授会議代表の宋立水氏、東京華僑総会会長の陳隆進氏、横浜華僑総会副会長の陳宜華氏ら来賓代表がそれぞれ発言を行った。そして在日中国大使館教育部の柯偉公使参事官が記念イベントで乾杯の挨拶を行った。
テーマ講演を行う在日中国大使館科学技術部の祝学華公使参事官(撮影・許可)。
記念イベント開催前の学術シンポジウムでは、在日中国大使館科学技術部の祝学華公使参事官、同連盟理事で工学博士の王俊義氏、同連盟常務理事で帝国科学大学教授の呂暁彤氏がそれぞれ「中日科学技術交流の展望」と「中国スマートコネクテッドカー海外進出協力モデルの模索」、「中日教育研究学会紹介」をテーマに、出席者と学術交流を行った。
呉江浩駐日中国大使と記念撮影を行う来賓(撮影・許可)。
同連盟は1993年5月15日に設立され、日本初の新華僑・華人総合的科学技術団体だ。今年2月5日に中日教育研究学会が加入したことで、連盟の専業・地方分会の数が14に増えた。同連盟は30年にわたりハイレベルフォーラム、学術シンポジウム、企業・人材誘致、イノベーション・起業、視察交流、災害救助支援などのイベントを通じ、中日の科学技術協力と両国民の友好交流の深化に積極的に貢献してきた。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年11月27日