百度地図はこのほど清華大学データ科学研究院交通ビッグデータ研究センター、北京交通発展研究院、北京大学、香港浸会大学、米パデュー大学と共同で、「2023年第3四半期(7-9月)中国都市交通報告」を発表した。同期の中国全土主要100都市の交通状況を客観的に説明し、渋滞指数、交差点の青信号でのスムーズ通行率、通勤コスト、グリーン移動などに関する重要な考察を行ったものだ。
同報告によれば、23年第3四半期には100都市の大半で通勤時間の渋滞指数が上昇傾向を示した。北京は前回に続いてトップに立ち、引き続き全国で最も渋滞する都市になった。
通勤時間の平均を見ると、北京は43.87分で全国トップになり、全国で唯一の40分を超えた都市にもなった。以下、上海、南京、天津などが続き、通勤時間はいずれも30分を超えた。通勤距離の平均では、北京、重慶、上海がトップ3に並び、いずれも10キロメートルを超えた。
同報告の中で百度地図都市交差点青信号スムーズな通行ランキングが初めて発表された。これは信号がある交差点において信号で止まらずに通行できる車両の数が全通行車両数に占める割合を示したものだ。データを見ると、通行率上位3位に並んだのは青島、広州、成都だった。
移動スタイルを見ると、北京と上海の市民は環境に配慮するグリーン意識が他の都市よりも高かった。同報告にあるグリーン移動意欲指数とは、グリーンな移動ルートを利用する予定のユーザー全体のうち、1週間に4回以上利用する予定の人の割合を示したもの。グリーンな移動ルートとは徒歩、自転車、公共交通の3種類を指す。23年第3四半期には、北京・上海の同指数が最も高く、グリーンな移動ルートを頻繁に利用する人の割合は半数を超えた。両市の後には西安が続いた。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年12月11日