中国の呉江浩駐日大使は16日、新潟で開催された「田中角栄逝去30年を偲ぶ会及び中日関係シンポジウム」に出席した。中国側は邱小琪・中国公共外交協会副会長、外交副部長(外務次官)や駐日大使、駐米大使を歴任した崔天凱氏、程永華元駐日大使、日本側は田中角栄氏の娘である田中真紀子元外相、花角英世新潟県知事ら、両国各界の関係者200人余りが参加した。中国新聞網が伝えた。
呉大使は「上の世代の指導者を偲ぶ最善の方法は、中日関係の今日の発展の成果を一層大切にし、さらには新時代の中日関係の素晴らしい未来を切り開くために努力することだ。新たな歴史的出発点に立ち、我々は日本側と共に努力して、両国首脳間の重要な共通認識を具体的に実行に移すことを望んでいる。本日のシンポジウムが、両国の有識者の優れた見識を結集して、中日関係の改善と発展の助けとなることを期待する。田中元首相の故郷である新潟が、中国との友好の伝統を発揚し、地方の民間交流を強化し、中日友好事業において新たな貢献を果たすことを期待する」とした。
田中真紀子氏は、田中元首相が困難を恐れず、中国の上の世代の指導者と共に中日国交正常化という重大な決断をした道のりを振り返るとともに、中日両国に対して、歴史を鑑とし、友好を継続し、両国間の交流と協力のたゆまぬ発展を後押しするよう呼びかけた。
花角知事は、中日国交正常化及び両国関係発展への田中元首相の大きな貢献を追憶し、田中元首相の功績と遺志を継承・発揚し、新潟県と中国の黒竜江省及び各界との広範な交流を増進し、中日関係の発展に積極的な役割を果たしていく考えを表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年12月18日