(12月22日、写真提供・俞都)
今月22日午前11時27分、二十四節気の22番目で、冬の4番目の節気「冬至」を迎えた。北半球ではこの日、一年で昼間の時間が最も短くなり、夜が最も長くなる。この頃になると、美しい雪景色が広がり、早咲きの梅の花が香り始める。
冬至を迎えると、中国各地は寒さが1年で最も厳しくなる。中国ではこの日から、春の到来を指折り81日間数え始める。それは「数九」と呼ばれる風習で、冬至の日から、最初の9日間が「一九」、最後の9日間が「九九」と呼ばれる。「九九」の頃になると氷や雪が解け、春がやって来て、花が咲き始める。
中国では伝統的に「冬至は春節(旧正月)に匹敵するほど大切な日」とされており、気象学的に重要な日であるほか、二十四節気の起点となる日であるため重要な祭日ともなる。
中国の北方エリアには、冬至の日に餃子を食べる風習がある。一方、南方エリアにはこの日に、家族で集まって、湯圓(もち米粉で餡を包み茹でた団子)を食べ、仲良く和やかに楽しむ風習がある。
冬至はその年がもうすぐ終わる頃でもあり、この日を過ぎると、2023年も残り9日間となる。この1年もあっという間に過ぎたと感じている人も多いかもしれない。しかし、今年もそれぞれの季節はいつも通りに移り変わり、四季折々の景色を楽しませてくれた。厳しい寒さが続く日々でもあるものの、その先に目をやれば、春もまた必ず時間通りにやって来る。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年12月22日