今シーズンの冬最強の寒波が先週、中国に襲来し、各地の気温が例年を大幅に下回った。そして、寒波撤退後、中国北方エリアの寒さはさらに厳しくなり、江南エリアでも冬を体感するようになっただけでなく、気象学的にも冬に突入した。中国天気網が作成した最新の「全国冬入りマップ」を見ると、「冬将軍」が南下しながら勢力を拡大させており、現時点で、中国の国土の4分の3を「制圧」するまでになっている。
「冬将軍」が南に勢力拡大 中国の国土の4分の3を「制圧」
中国天気網の気象分析師・石妍氏によると、今年12月上旬、中国のほとんど地域は例年より暖かく、南方エリアの多くの地域も冬入りが遅れていた。その後、13日から16日にかけて、今シーズンの冬最強の寒波が襲来し、中・東部の大部分で、気温が急降下し、その影響が北から南下する形で、江南エリアの多くの地域も冬入りした。
「全国冬入りマップ」を見ると、今月19日の時点で、「冬入りライン」は、江南エリア南部や貴州省南部一帯にまで到達している。このように中国の国土の4分の3がすでに冬入りしており、「冬将軍」が圧倒的な地位を確立している。北方エリアを見ると、本格的な冬に入り、湖面は凍結し、積もった雪も解けないほどにまで気温が下がっている。一方、江南エリアの大部分も寒波の影響で、秋から冬へ移り変わり、江西省や浙江省、湖南省の大部分が冬入りした。
石氏は、「今年、江南エリアの多くの地域では、冬入りが例年より遅くなった。省都級都市を見ると、長沙は今月11日に、杭州、南昌は今月12日に気象学的な冬入りとなった。いずれも例年より1週間ほど遅い冬入りだ」と説明している。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年12月22日