今月25日、甘粛中医薬大学附属病院で、薬材の見分け方を学ぶタイの中医学医師の「学医団」(撮影・九美旦増)。
タイの中医学医師である「95後」(1995-99年生まれ)の思佳さん(中国語名)は28日、甘粛省蘭州市で取材に応じ、「中医学のベテラン医師から、価値ある医術と医道を教えてもらうほか、さらに多くの中薬材の用法や治療効果をマスターするために甘粛省に来た。中医薬の重要な発祥地である甘粛省で中医学の医師と交流したいとずっと思っていた」と話した。中国新聞社が報じた。
17日から30日までの14日間、思佳さんは、タイの中医学医師からなる「学医団」のメンバーとして甘粛中医薬大学附属病院で、伝統な中医学知識の交流活動に参加し、中医学のベテラン医師から中医薬や医術、医道について学ぶほか、病院の各科・室を訪問する。
「学医団」のメンバー4人はタイや中国で中医学を専門に学んだ経験のある若者で、現在はタイの病院やクリニックなどで、中医学医師として働いているため、中医薬学に関するしっかりとした基礎を備えている。
中国系タイ人の思佳さんは、「家族が熱を出した時には中医薬を服用し、髪を洗う時にも中医薬を使っている。以前、私のアレルギーがひどくなった時には、父が私を中国に連れていき、中医学の医師に治療してもらった。それ以降、ひどいアレルギーは起こしていない」と話し、子供の頃から中医薬が身近にあったため、強い関心を抱くようになったという。
また、タイにおける中医薬の普及度について、「始めは、中国系タイ人の間だけでよく知られていた。でも、ここ数年は、中医学について理解を深める現地の人も増え、私が勤める中医学病院に診察に来る人も増えた」とし、「タイにおいて、中医学の発展の見通しは明るい。中医学を学ぶ若者がどんどん増えている」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年1月30日