旧暦12月25日に当たる今月4日、二十四節気の1番目「立春」を迎えた。中国には「一年の計は春にあり、一日の計は晨にある」という言葉があるが、「立春」は、春の始まり、新たな二十四節気の始まりとなる。寒さが身にしみ、万物がエネルギーを内に溜め、寒さが弱まるのをじっと待つ冬が終わり、風が穏やかで、日もうららかで、生気あふれる春が間もなく到来する頃となる。
「立春」は、農作業とも密接な関係がある節気だ。例えば、中国では昔、「立春」の日に牛の泥人形を叩いて砕き、豊作を祈るという「打春牛」の風習があった。また、「春をかじる」と書く「咬春」という風習もあり、人々は「立春」の日に小麦粉を水で溶いて薄く伸ばして焼いたクレープ状の「春餅」に肉や野菜、卵を炒めたものなどを包んで食べたり、「春巻き」を食べたり、ダイコンをかじったりする。
「立春」を迎えると、草木が芽を出し、蕾をつけ始める。また、ピクニックや美しい景色鑑賞にぴったりの時期ともなり、そのような行事を中国では「探春」や「踏春」と呼ぶ。この頃になると、少しずつ気温が上がるものの、「寒の戻り」もあるため、引き続き暖かい服装を心掛け、よく運動して、新しい一年のためにエネルギーを蓄えておこう。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年2月4日