中国自動車協会がまとめた統計によると、2024年1月には、中国の自動車輸出台数は前月比11.2%減、前年同期比47.4%増の44万3000台に達した。そのうち乗用車は前月比12.4%減、前年同期比47.5%増の36万9000台、新エネルギー自動車は前月比9.8%減、前年同期比21.7%増の10万1000台だった。同協会は、「24年に中国の自動車輸出台数は前年同期比12%増の550万台に達する」と予測する。中国新聞網が伝えた。
23年の中国の自動車輸出は世界の首位に立った。完成車の輸出は同57.9%増の491万台だった。中国の対外貿易の「新御三家」とされる新エネ車が輸出増加の新たな原動力になった。
ノルウェーでは新車販売台数の90%を電気自動車(EV)が占め、販売中の新エネ車のうち中国ブランドは15あり、23年の新エネ車販売台数は10万台を超えて同国の自動車販売台数の15%近くを占めた。ノルウェーのあるEVディーラーの最高経営責任者(CEO)によると、中国製EVは、価格に競争力があるだけでなく、品質も非常にしっかりしているという。
今年1月、中国の自動車メーカーが製造したバッテリー電気自動車(BEV)がタイの工場でラインオフし、タイの自動車工業における史上初の現地で製造された量産型BEVになった。
この中国メーカーのASEAN地域製造業務担当の李光宇副総裁は、「ここ数年、中国の自動車は従来の貿易による海外進出からブランドの海外進出、エコシステムの海外進出へと非常に大きく転換している。これにより私たちは現地市場に対するより深い洞察力と理解力を求められるようになった」と述べた。
北方工業大学自動車産業イノベーション研究センターの張翔研究員は、「中国の新エネ車はコストパフォーマンスが高いだけでなく、スマート化レベルも高く、世界的に見れば、技術的にもリードする優位性を備えている。新エネ車に推進されて、2024年の中国の自動車輸出はさらに高いレベルを達成するだろう」と分析した。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年2月20日