第14期全国人民代表大会(全人代)第2回会議は北京時間3月7日午前10時に「中国外交政策と対外関係」について記者会見を行い、王毅中共中央政治局委員(外交部長)が国内外の記者からの質問に答えた。
王氏は、「昨年は中国と欧州が包括的・戦略的パートナーシップを構築して20周年に当たり、双方の各レベルの交流・対話が全面的に再開された。国際定期貨物列車『中欧班列』は1万7000本運行され、欧州25ヶ国・219都市につながり、揺れ動く世界の中において、安全したスムーズな生産チェーン・サプライチェーンの生命線となった。中国は欧州の多くの国を対象にビザ(査証)免除措置を取り、双方の人員往来と経済貿易往来を円滑にした」と述べた。
王氏は、「欧州連合(EU)は数年前、ある政策文書で、中国にパートナー、競争者、制度上のライバルという3種類のレッテルを同時に貼り付けた。しかし、事実が証明するように、同時に3つの位置づけを兼ねることは事実に合致しないだけでなく、成り立たないものであり、かえって中欧関係の発展に不要な妨害と障害をもたらした。例えて言えば、車が交差点にさしかかったら赤、黄、青の信号が3つ同時に点いていたようなものだ。これでは一体どうやって運転すればいいのだろうか」と述べた。
王氏は続けて、「中国と欧州には根本的な利益の衝突はなく、地政学的戦略上の対立もなく、双方の共通利益は溝よりもはるかに大きい。中国・欧州関係の正確な位置づけはパートナーであり、メインの基調は協力であり、核心的な価値は自主であり、発展の未来はウィンウィンであるべきだ。中国は中国・欧州関係に常に『青信号』がともり、止まることなくスムーズに進むことを願う。強い欧州は中国の長期的利益に合致し、同様に、強い中国も欧州の根本的利益に合致する。中国と欧州は共に多国間主義の実践者、開放的発展の提唱者、文明対話の推進者であるべきだ。目を世界に向けると、中国と欧州が互恵協力を進めさえすれば、陣営対立は起こりえない。中国と欧州が開放的でウィンウィンでさえあれば、『反グローバリゼーション』の勢力が強まることはあり得ない」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年3月7日