3月10日、四川省雅安市へジャイアントパンダを見に訪れた日本の大学生。(撮影・邱川浩)
四川省の中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安碧峰峡基地は、今月10日に特別な観光客を迎えた。ここで暮らすジャイアントパンダ「香香(シャンシャン)」を、その日本滞在中に見たことがあるという人、インターネットで動静をチェックしているという人たちなどの一行だ。そのうちの1人、早稲田大学で学ぶ小坂暢然さんは、「シャンシャンに再会し、その成長を確認することができて本当にうれしい」と話した。他の人も小坂さんと同じように、シャンシャンに会うのを心待ちにしていた。中国新聞網が伝えた。
「日本の大学生百人の中国体験」をテーマとしたイベントは、3月9日から14日まで四川省で行われる。日本の中央大学、福井大学、東京理科大学、早稲田大学の学生39人がこの日、シャンシャンを見に訪れ、今回の訪問を通じてジャイアントパンダの保護活動に対する理解を深め、中国との物語を紡いでいきたいとした。
3月10日、四川省雅安市へジャイアントパンダを見に訪れた日本の大学生。(撮影・邱川浩)
シャンシャンは雅安碧峰峡基地で飼育員の心を込めた世話を受けており、この日は広々した屋外の活動エリアをゆったりと歩き回っていた。訪問団のメンバーはシャンシャンと対面する時、次々にカメラを取り出して、貴重な一瞬を写真に収めた。
3年前にシャンシャンを見たという西田亘太郎さんは、「日本で見た時と比べて、シャンシャンがより活発になっている。大自然により近い感じがする。シャンシャンの中国での生活環境は素晴らしく、人との間に適切な距離が取られている。機会があれば他の基地にも行って、もっとたくさんのパンダを見てみたい」と話した。
3月10日、四川省雅安市へジャイアントパンダを見に訪れた日本の大学生。(撮影・邱川浩)
今回同行したパンダの写真を得意とする写真家の高氏貴博さんはシャンシャンの「ガチのファン」で、今回はシャンシャンが帰国してから2回目の四川訪問だ。シャンシャンが2017年に一般公開されてからほぼ毎日、日本の上野動物園で成長や変化を撮影記録してきた高氏さんは、「パンダは家族のようなもので、自分と中国の素敵な物語のきっかけでもある。シャンシャンは中国に帰ってしまったが、日本の人々との友情はこれからも伝えられ温められるだろう。自分もまた中国に来てシャンシャンの成長を記録に残したい」と話した。
「日本の大学生百人の中国体験」イベントは、在日本中国大使館と中国駐東京観光代表処が主催した。最初に訪れたのは四川省成都市にある武侯祠、天府国際動漫城、2024年成都世界園芸博覧会日本甲府園などで、中日の民間交流の促進が狙いだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年3月13日