胡潤研究院が25日に発表した「2024年胡潤世界富豪ランキング」によると、個人資産10億ドル以上の企業家の人数が前年より5%増え、資産総額が9%増加した。新たに増えた資産の半分以上がAI(人工知能)によるものだった。
胡潤研究院は13年連続で「世界富豪ランキング」を発表。同ランキングには73ヶ国・2435社の3279人の10億ドル企業家がランキング入りした。
同ランキングによると、イーロン・マスク氏(52)が1兆6700億元(1元は約21.0円)で首位になった。これはテスラの記録的な納車台数がもたらした株価急騰によるものだ。またマスク氏の航空宇宙メーカーであるスペースXの時価総額が最高値を更新した。
ジェフ・ベゾス氏(60)は1兆3300億元で2位に浮上。アマゾンのクラウドコンピューティングによる市場シェア獲得を受け、資産が57%急増した。高級ブランドの帝王として知られるベルナール・アルノー氏(74)の個人資産は1900億元減少し、1兆2600億元で3位に順位を落とした。高級品業界の不況が原因だ。
胡潤百富董事長兼最高調査責任者(CRO)の胡潤(ルパート・フージワーフ)氏は、「AIは今年初めて『世界富豪ランキング』に深い影響を及ぼし、新たに増えた資産の半分以上がAIによるものだった。Meta、アマゾン、Google親会社のAlphabet、オラクル、マイクロソフトなどのクラウドコンピューティング関連の企業家の資産が大幅に増加した。エヌビディアの創業者兼CEOのジェンスン・フアン氏の資産が大幅に増加し、世界のトップ30に入った」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年3月27日