2021年8月16日に撮影された河鋼集団セルビア・スメデレヴォ製鉄所
習近平国家主席は現地時間7日夜、セルビアを国賓訪問するため、特別機でベオグラードに到着した。
習主席のセルビア訪問は8年ぶりであり、中国・セルビア関係の質的向上と高度化にとって重要な一里塚的な意義を持つ。
セルビア北東部のスメデレヴォは、100年の歴史を持つ製鉄所で中国とつながっている。スメデレヴォ製鉄所と呼ばれるこの製鉄所は、かつて現地唯一の国有製鉄所だった。国際市場での競争や管理などの影響で、製鉄所は一時倒産の危機に瀕した。しかし、2016年前半に、中国の河鋼集団がスメデレヴォ製鉄所を買収し、数千人の従業員に希望をもたらした。
同年6月19日、習主席はセルビア訪問時に、河鋼集団のセルビア・スメデレヴォ製鉄所をわざわざ訪問し、工場を見学した。習主席はたびたび足を止めて製品を見学し、中央制御室を訪れて生産工程について詳しく尋ね、生産状況を視察した。
2016年6月、セルビア・スメデレヴォ製鉄所の従業員たちが習主席に贈呈した記念プレート(撮影・胡楊)
感謝の気持ちを表すため、従業員たちは自ら生産した鋼材で、習主席に特別にカスタマイズした記念プレートを贈った。それはスメデレヴォ製鉄所記念プレートで、高炉や排気煙突、加工工場など製鉄所のシルエットがデザインされている。
「先進技術の導入、より広い市場の開拓、地元の雇用保障、広範な民生への恩恵など、約束した事を我々は必ず果たす」。習主席がこう語ると、製鉄所では万雷の拍手が起こった。
その後、河鋼集団は中国からベテラン技術者を選んでスメデレヴォに派遣し、河鋼集団セルビア・スメデレヴォ製鉄所の設備メンテナンス及びシステム改造を実施。2016年以降、河鋼集団セルビア・スメデレヴォ製鉄所は、輸出による外貨獲得が累計で約47億7000万ユーロ(1ユーロは約166.8円)に達し、何年も連続でセルビア最大の輸出企業となっている。河鋼集団セルビア・スメデレヴォ製鉄所の良好な発展は、中国とセルビアによる「一帯一路」(the Belt and Road)の質の高い共同建設の生き生きとした実践であり、両国の互恵協力の成功の模範でもある。
2016年6月19日、河鋼集団セルビア・スメデレヴォ製鉄所を訪問した際、社員食堂を訪れ、従業員と交流した習主席(撮影・馬占成)
「製鉄所の従業員は中国とセルビアの友好的協力の参加者、証人、貢献者であり、受益者でもある」。2024年4月29日、習主席は河鋼集団スメデレヴォ製鉄所のセルビア人従業員が送った手紙への返信において、引き続き誠心誠意業務に励み、製鉄所の運営と発展に努め、セルビアの経済・社会発展を促進し、中国とセルビアの揺るぎない友情を強固にするため、新たな、より大きな貢献をしてほしいと強調した。
「一帯一路」の質の高い共同建設が引き続き深まり、着実化するにつれて、中国とセルビアはより多くの互恵・ウィンウィン、相互理解と親交、相互学習と相互参考の協力の新たな章を綴っていくことになるだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年5月8日