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中国の今年のショッピングイベント「618」では、スタートから4時間の間に、売上高が前年同期比で5倍以上増となったブランドが1万ブランドを超えている。その中には海外ブランドもたくさん含まれていた。天猫国際(Tmallグローバル)の「618」では、スタートから4時間の間に、新ブランド342ブランドを含む、海外の1497ブランドの売上高が前年比で倍増となった。このように「618」は今や、中国だけでなく、世界のブランドが注目する一大イベントとなっている。
では、今年の「618」では、どのような海外商品が人気となっているのだろうか?
まず、海外の健康食品商品が消費者の人気を集めた。「天猫国際」の関係責任者によると、中国で起業する海外ブランドのうち、健康食品商品やコスメブランドが占める割合が依然として高く、アンチエイジング系商品が、売上が最も伸びているジャンルとなっている。また、魚油やクリルオイル系の商品は、伸び幅が最も大きな健康食品系の商品となっている。同責任者によると、「初回の販売サイクルが開始した5月20日夜には、スタートから4時間の間に、魚油系の商品の販売件数が前年同期比162%増の5331万件に達した」という。
また高級酒や海外のぜいたく品の売上高も目に見えて増加している。「天猫国際」では、リキュールや果実酒の売上高が前年同期比で4倍増となった。
さらに「レトロ」がブームを巻き起こしており、今年の「618」の新たな注目ポイントとなっている。「天猫国際」のデータによると、「618」スタートから4時間の間に、海外のデジタルカメラの売上高が一気に倍増し、レトロスタイルが特徴的な日本のオリンパスのデジタルカメラに至っては、売上高が8倍増と激増した。その他、バイクのヘルメットをメインとする、バイク用品の売上高も、前年同期比518%増と急増した。洋楽のCDやDVDも売上高が同248%増となった。
また海外の商品というと、「スポーツ用品」も決して軽視できないジャンルとなっている。今年は、トレッキング・登山、サイクリング、ウォータースポーツが、アウトドアスポーツの分野における3大新興分野となっている。プラットフォームのデータによると、今年の「618」では、海外の自転車関連の部品の売上高が前年同期比688%増、水中メガネの売上高が同1058%増と激増していた。
中国商務部国際貿易経済協力研究院・EC研究所の杜国臣所長によると、海外市場において越境ECはここ数年、急速に発展しており、2025年にはその規模が約7兆4000億ドル(1ドルは約157.9円)に達すると予想されている。地域別で見ると、東南アジアやラテンアメリカ、中東・アフリカ、インド、韓国の市場のオンライン販売が急成長をキープしている。中国が輸入している主な国は日本、韓国、米国で、主な商品は化粧品、衣類、鞋、帽子となっている。一方、中国が輸出している主な国は、米国や東南アジアで、輸出品の品目構造も継続的に最適化され、ハイテク系商品が急増しているという。 (編集KN)
「人民網日本語版」2024年6月20日