「中国の歴史・文化の魅力・活力に触れる」　外国人の目から見た中国の歴史ある建築物

中国の歴史ある建築物は、歴史を受け継ぎ、独特の魅力を漂わせ、中国で働いたり、勉強したり、生活している多くの外国人たちを魅了している。彼らは、こうした歴史ある建築物をカメラに収めており、時を刻んだかのような写真を見ると、時空を超えて、歴史や文化の記憶を蘇らせることができる。人民日報が報じた。

武当山・南岩宮の飛檐垂木

湖北省十堰市武当山の古代建築物群には、歴史ある建築物が66棟あり、中国の元や明、清の時代の建築学や芸術の成果がずらりと並んでいる。そして、「中国古代建築成果の博物館」と称されており、1994 年に国連教育科学文化機関（ユネスコ）の世界遺産に登録された。

撮影者・武当山の武術コーチのジャック・ピンニクさん（米国）

「武当山の歴史ある建築物のほとんどに、ほぞ継ぎ構造が使われている。飛檐垂木は独特の風格を漂わせ、細部に至るまで芸術的。職人の素晴らしい技術には敬服させられる」

鳳凰古城の吊脚楼

湖南省湘西土家（トゥチャ）族苗(ミャオ)族自治州の鳳凰古城の伝統的な高床式建築「吊脚楼」は、沱江の沿岸に建てられており、歴史の息吹を感じさせるその建築物は、風通しが良く、湿気にも強いほか、夏は涼しく、冬は温かく、非常に高い美術的価値があるだけでなく、文化財として研究する価値も高い。

撮影者・観光客のルドム・タチアナさん（ロシア）

「初めて鳳凰古城に来た時、クラシカルで精巧な造りの特徴的な歴史ある建築物と、山や川がコラボレーションした景色に驚嘆し、帰るのが名残惜しくなってしまった」

網師園

江蘇省蘇州市の庭園「網師園」は当初「漁隠」とも呼ばれていた。園内の亭・台・楼は全て水辺に建てられ、各種建築物が整然と並んでおり、非常に素晴らしい景観を見ることができる。

撮影者・西安交通リバプール大学留学生のビンセントさん（ベネズエラ）

「蘇州の庭園の美しい景色を見ると、気持ちがとても落ち着き、リラックスできる」

大雁塔

陝西省西安市の大雁塔は、7層約64メートルの仏塔で、現存している最古で、最大規模を誇る唐代の四方楼閣式レンガ塔。

撮影者・西安石油大学留学生のカロンボ・ジョージ・スティーブンさん（タンザニア）

「大雁塔はとても迫力がある。1千年以上の歴史を誇り、古代シルクロード沿線の文化の物語を伝えていて、心を揺さぶられる」

観光客で賑わう屯渓老街

安徽省黄山市の歴史ある街並みが残る歩行者天国「屯渓老街」は元代に建てられた。ここにはさまざまな時代の、中国の伝統的な建築流派「徽派建築」の建物が300棟以上残っており、動く「清明上河図」のようだ。

撮影者・安徽省黄山市在住のモスタファ・バルザンドさん（イラン）

「屯渓老街は、分厚い歴史書のようで、家族と一緒によく行って、そぞろ歩きながら、中国の歴史や文化の魅力、活力を体感している」

趙州橋

河北省石家荘市趙県にある趙州橋は隋の時代に建設された。

撮影者・河北師範大学留学生のムハンマド・アリフ・ラハマンさん（バングラデシュ）

「趙州橋には1400年以上の歴史があることを知った時、こんなに完全な形で残っていることにとても驚いた」

朝歌老街

河南省鶴壁市淇県の朝歌老街には、清の時代末期の建築物5棟、民国時代の建築物23棟が完全な状態で残っている。

撮影者・鄭州大学留学生のハニエサダート・ミルダマディさん（イラン）

「朝歌老街には、中国の歴史ある建築物や中華文化の魅力がぎっしりと詰まっていて、観光する価値がある」

（編集KN）

「人民網日本語版」2024年6月20日