6月になり、観光のオンシーズンを迎えている新疆維吾爾(ウイグル)自治区烏魯木斉(ウルムチ)市にある新疆野馬古生態パークがネットで人気を集めている。同パークは「馬」をテーマとしてブランドビルディングに取り組んでおり、観光客は馬車ツアー、馬術パフォーマンスなどの名馬「汗血馬」を中心とした馬文化と、観光や商業、グルメなどとの相乗効果がますます際立つようになってきている。人民網が報じた。
馬術パフォーマンスを披露する「汗血馬」(撮影・李龍)。
新疆野馬古生態パークの魅力とは?
新疆野馬古生態パークは、中国最大の「汗血馬の飼育拠点」で「汗血馬」400頭以上を飼育している。飼育する欧州諸国やアジア諸国の名馬は18品種に及び、世界中の名馬を見学することができる。
広大な牧草地がある新疆は自然条件と環境に恵まれており、その馬産業は近年、急速に発展している。
広さ4万平方メートル以上の生態パークは、「汗血馬」の繁殖・飼育、展示、訓練、パフォーマンス、馬術大会、馬術によるエクササイズなどが一体となっている。なかでも良血馬の繁殖・飼育をめぐり、同パークは、中国で唯一の「汗血馬」遺伝資源ジーンバンクを構築し、良血馬の遺伝資源の国産化を推し進めている。同パークが近年繁殖・飼育している「汗血馬」は中国国内外の国際馬術大会で、何度も大賞を受賞してきた。
パークの砂地を駆け回る「汗血馬」(撮影・韓婷)。
生態パークは近年、多くの外国人の注目も集めており、タジキスタン、キルギス、アゼルバイジャンといった国の人々が同パークを訪れて、文化交流を展開している。
パークでは、「汗血馬」をじっくりと見学できるほか、新疆の特色あるグルメ、さらにウズベキスタンやアゼルバイジャンなどから来たコックが提供する肉料理、パロフといった中央アジアの特色あるグルメを存分に楽しむこともできる。
馬術パフォーマンスを披露する男女(撮影・韓婷)。
馬産業と観光業がうまく融合している同パークでは、「汗血馬」や有名な美術作品を鑑賞できるほか、特色あるグルメを味わうこともでき、中国国内外から来た観光客は心行くまで旅行を楽しむことができる。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年6月18日