91.1%というのは上半期(1-6月)の中国の船舶輸出成長率だ。輸出重点製品の中で最も高い成長率となり、自動車の22.2%を大幅に上回り、中国経済の半期決算の中で大きく注目されている。
輸出急増の背後には、4-5年先まで注文がいっぱいという造船会社がある。ある造船会社によると、「当社は現在、手持ち工事量が飽和状態にあり、2027年末までいっぱいで、一部は2028年になっている」と明かした。
中国船舶工業業界協会がまとめたデータでは、23年には世界の主要18種類の船舶のうち、中国は14種類で新規受注数が世界一となり、そのうちばら積み貨物船、タンカー、コンテナ船、自動車運搬船はそれぞれ世界総受注数の79.6%、72.1%、47.8%、82.7%を占める。
造船業の3大重要指標は完成工事高、新規受注量、手持ち工事量であり、23年の中国は載貨重量トン数(DWT)で計算すると、それぞれ世界総受注数の50.2%、66.6%、55%を占め、すべての指標で初めてシェアが50%を超えた。また中国は造船国際市場でのシェアが14年連続で世界一だった。
24年も中国は3大指標が好転し続け、第1四半期(1-3月)はDWTで計算すると、それぞれ世界総受注数の53.8%、69.6%、56.7%だった。
中国造船業は今や「万能型選手」であり、23年に初めてマリン製品の全系統の組立建造能力が形成された。これは、中国はあらゆる種類の船を作れるようになったことを意味する。
現在、中国は造船業の「王冠に輝く宝石」とされる大型クルーズ船、大型液化天然ガス(LNG)タンカー、航空母艦をそろえている。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年7月17日