今年の8月8日、中国は16回目の「全民健身日(ナショナルフィットネスデー)」を迎えた。さまざまなスポーツによって、人々の暮らしが豊かになるだけでなく、人々の健康レベルも向上している。「中国青年報」が伝えた。
中国青年報社社会調査センターが先週、アンケート調査プラットフォームの問巻網と合同で1000人を対象に行った「全民健身日」に関するアンケート調査によると、回答者の88.9%が「スポーツ・フィットネスをする習慣がある」と答え、60.9%が「継続的にスポーツ・フィットネスをすることで楽しい気持ちになり、より積極的な状態になる」と答えた。また90.6%が「スポーツ・フィットネスが生活の新たなトレンドになりつつある」と感じている。
回答者の2割近くが「毎日スポーツ・トレーニングをしている」
上海市に暮らす95後(1995年から1999年生まれ)の呉涵さんは大のスポーツ好きで、仕事の後、週に3回はジムに行く。「会社には従業員用のジムが完備されているので、仕事が終わると直接行っている。便利で時間もかからない」と話す呉さんは、友人と一緒に卓球や水泳をするのも好きで、普段からよく出かけているという。
四川省の90後(1990年代生まれ)で二児の母の馬燕さんは、長年にわたりスポーツをすることを習慣にできなかったが、最近になってダイエットをしてボディメイクをしようと決意した。「今は体形が大きく崩れて、体重がまた増えてしまった。毎週、動画を見ながらフィットネス体操をしている」と馬さん。
武漢市の60後(1960年代生まれ)の宋建平さんは、退職してから毎日、規則正しく運動して休息を取り、主に朝と夜に運動をしている。よほど天気が悪くなければ、毎朝7時に近くの公園の広場に行って太極拳をする。最初は同じ団地の高齢者と練習していたが、その後、近くで働く若い会社員も何人か加わるようになった。若い会社員にとって、7時に始まって8時に終わるこの太極拳は時間的に仕事に差し障りがなく、非常に都合がよいのだ。現在、宋さんと一緒に太極拳をする人はどんどん増えて、宋さんは「先生」と呼ばれるようになった。また宋さんは夜はいつも妻と一緒に散歩に出かけており、「年を取ったので、激しい運動や競い合うタイプの運動はできなくなった」と話す。
同調査によると、回答者の88.9%が「スポーツ・フィットネスをする習慣がある」と答え、そのうち90後ではこの割合が93.0%に達し、他の年代を大きく上回っている。スポーツ・トレーニングの頻度については、「毎日スポーツ・トレーニングをしている」が19.4%に上った。
では、どんなスポーツが好まれているのだろうか。同調査によると、ランニング(57.7%)が最も人気があり、2位がウォーキング(38.9%)、3位が縄跳び(28.6%)だった。このほかには球技類(24.9%)、水泳(22.6%)、凧揚げ(17.2%)、自転車(16.3%)、羽根けり(16.2%)、ヨガ(13.0%)などがあった。
継続的にスポーツ・フィットネスをすることでどんな変化があったかについては、回答者の60.9%が「楽しい気持ちになり、より積極的な状態になる」と答え、56.4%が「新陳代謝がよくなり、身体能力が向上した」、51.5%が「睡眠の質が向上した」、43.4%が「より均整の取れた体になり、外見的にイメージアップした」、32.7%が「スポーツの輪に加わって新しい友達が出来た」、23.1%が「忍耐力とストレスに対抗する力がつき、精神が鍛えられた」と答えた。
雲南大学体育学院院長兼南京理工大学動商(運動指数、MQ)研究院院長の王宗平教授は、「『全民健身日』は北京市が2008年に五輪開催を成功させたことを記念して設けられたもので、今年で16年目になる。この16年間で、人々のフィットネスへの意欲はますます高まった。いつでも健康が第一であることを忘れてはいけない。これは私たちがスポーツをする原因でもある」と説明した。
「フィットネスブーム」が盛り上がり続けており、回答者の90.6%が「スポーツ・フィットネスが生活の新たなトレンドになりつつある」と答えた。クロス分析によると、このように答えた人の割合が最も高かったのは二線都市の回答者で、92.7%に達した。次は一線都市の回答者で91.8%。年代別では、90後の割合が最も高く、93.3%に達し、次は00後(2000年代生まれ)の92.1%だった。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年8月9日