李輝・中国政府ユーラシア事務特別代表がこのほど、ウクライナ危機をめぐる新たな外交を展開した。「グローバル・サウス」の重要国であるブラジル、南アフリカ、インドネシアを歴訪し、事態の沈静化を後押しし、和平交渉の再開に向けた環境を整えるための話し合いを行ったのだ。これらの国々は、世界平和の促進に向けた中国の重要な貢献を高く評価した。中国は国際紛争の問題において、常に正しい道理と正義を堅持し、和平交渉を積極的に促し、発展途上国や新興国を始めとした国際社会を団結させ、平和勢力を絶えず強大化させ、実際の行動によって、世界平和維持への責任感とコミットメントを形にし、世界平和の建設者としての国際的イメージを示してきた。新華社が伝えた。
ウクライナ危機の全面的激化以来、中国は客観的かつ公正な立場を堅持し、常に平和と対話の側に立ち、仲介のため繰り返し特使を派遣し、戦闘終結と和平交渉促進のために地ならしや橋渡しをしてきた。中国がウクライナにおける事態の沈静化のために外交を展開するのは、今回ですでに4回目となる。訪問の際、ブラジルは和平交渉の促進において中国の果たしている建設的役割を称賛。危機に対する両国の見解は似ているとの認識を示し、中国と共に引き続き「6つの共通認識」を推し進め、危機の政治的解決を後押しするために環境を整えていく意向を表明した。南アフリカも中国の外交努力を称賛。「グローバル・サウス」諸国は協力を強化し、国際社会において公平かつ公正な声を上げ、事態の沈静化、和平の最終的実現のために環境を醸成すべきであるとの考えを示した。インドネシアは、中国及び関係各国と集団・包摂の原則を堅持し、手を携えて危機解決の道を探る意向を表明した。
ウクライナ危機とパレスチナ・イスラエル衝突は現在もなお続いており、さらなるエスカレーションや波及の危険性もある。国際社会は、事態が厳しくなるほど、意思疎通の場を設け、平和陣営を強化し、平和の声を高める必要があるとの認識で一致している。平和への道は曲折のある複雑なものだが、緊張の緩和と紛争の沈静化に資することである限り、中国はそのために引き続き奔走し、努力したいと考えている。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年8月12日