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2024年には越境EC業界が一連の新たな発展のトレンドとチャンスを迎えている。関連企業は絶えずイノベーションを行い、チャンスをつかまえて、持続可能な発展を実現するとともに、グローバル経済の発展に寄与することが必要だ。
税関の大まかな試算では、2024年1-6月に、中国の越境EC輸出入額は前年同期比10.5%増の1兆2200億元(1元は約20.5円)に上り、成長率は同期の対外貿易全体の水準を4.4ポイント上回った。同輸出入額は18年の1兆600億元から23年の2兆3800億元になり、5年間で2.2倍になった。
関連データを見ると、パリ五輪の開幕に先立ち、阿里巴巴(アリババ)国際ステーションの中国の対外貿易企業は70億元を稼ぎ出した。五輪開催期間中、中国製造業の対外貿易はさらに勢いを増してきた。たとえばエアライフルの黄雨婷が同大会初の金メダルを獲得した時に髪の毛に付けていた白いヘアピンが飛ぶように売れ、1日で40万個以上を売り上げた業者もあった。
パリ五輪は閉幕したにもかかわらず、大規模なスポーツイベントが中国越境ECにもたらした追い風はまだ吹いている。この風に乗って、アリババ国際ステーションと義烏国際商貿城の海外事業はさらなる高みへと上昇した。
今年1月から現在までの間に、アリババ国際ステーションではテニスウェア、アウトドアスポーツウェア、スポーツ用カメラ、ゴルフバッグなど、一部の球技用品を含むスポーツ用品が非常に人気となり、五輪経済と関連する業界の業者はオンライン輸出額がすでに70億元を超えた。
8月16-18日、2024中国(広州)越境EC交易会が開催され、中国内外の40以上の越境ECプラットフォームと中国の20余りの省・直轄市の企業1000社以上が一堂に会した。倉庫保管、物流、決済、法務、システムサービスの業者のほか、各種業界の調達先工場も含まれていた。
越境ECプラットフォーム「Shopee」の関係責任者は、「ここ数年、起業家は越境ECに注目するようになり、2024年も越境ECが引き続き注目分野となっている」とした。
企業情報サイトの「天眼査」と「企査査」のデータによれば、中国には現在、越境EC関連企業が2万1000社あり、10年間近くにわたり登録数が増え続けている。今年はこれまでに4715社が登録し、昨年の年間登録数の81%に達した。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年8月20日