5キログラムあるアレイを軽々と持ち上げる。かき混ぜる動作を一気に行う。手に乗せたものの重さに合わせて指をしっかり握りしめる……8月26日に行われた深センスマートロボット・フレキシブルハンド産業発展大会では、さまざまな形態の、優れた機能を備えたフレキシブルハンドが人型ロボット産業の未来図を描き出した。
ロボットの一方の手がカップを持ち上げると、もう一方の手が金属製のマドラーを握り、カップの中の液体を慣れた手つきでかき混ぜる。混ぜ終わると、直径わずか8ミリメートルの穴の空いた台にマドラーを正確に戻す。一連の動作がつながり合って、なめらかに進んでいく。騰訊(テンセント)傘下の実験室で作成されたこのロボットは、現在のフレキシブルハンドの操作がどれくらい正確であるかを示した。大規模人工知能(AI)モデルの応用が人型ロボットの自律的な意思決定能力と上肢の柔軟性を大幅に向上させている。
業界関係者は、「人型ロボットは器用な手を持ってはじめて、人類社会の既存の環境によりよく適応することができ、さらに人々の日常の生産と生活に真に入り込むことができる。現在、簡単な機械構造を基礎として、フレキシブルハンドに集積される先端技術は多くなり、機能もますます充実している」と説明した。
高度なバイオニクス、フレキシブルセンシング、MEMS(微小電子機械システム)、高性能材料などの先端技術の学際的な分野として、これまでロボット開発に関わりのなかった企業がますます多くフレキシブルハンド産業に進出するようになり、産業全体に全く新しいアイデアとソリューションをもたらしている。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年8月28日