1年のうちで最も暑く、今年は史上最も暑くなった「三伏」が今月24日に終わったものの、中国のほとんどの地域では、まだ残暑が厳しいままだ。四川省や重慶市といった地域では、この時期としては珍しい厳しい暑さに見舞われており、多くのネットユーザーが、「涼しい秋が待ち遠しい」といった声を上げている。では、秋の足音はどこまで近づいているのだろうか?
中国天気網が作成した「全国秋入りマップ」を見ると、今月27日の時点で、黒竜江省の中・北部や内蒙古(内モンゴル)自治区の大部分、陝西省北部、山西省西部・東部、甘粛省、寧夏回族自治区、雲南省中・北部、四川省西部、及び新疆維吾爾(ウイグル)自治区の一部の地域がすでに、気象学的に秋入りしているものの、東北エリアの中・南部、華北エリアの大部分、黄淮エリア、南方エリアの大部分は依然として夏が続いている。一方、青蔵(チベット)高原の一部の地域はすでに冬に突入し始めている。
中国天気網の気象分析師・張斌氏によると、「今年は中国の東北エリアや華北エリアの北部一帯では、秋入りが目に見えて例年より遅れている。例年だと8月27日であれば、『秋前線』が遼寧省中部から山西省南部一帯にまで南下している。しかし、今年は、7-8月にかけて気温が高かったため、東北エリアの大部分や華北北部一帯では依然として夏が続いており、秋入りが遅れるのは確実」と分析している。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年8月30日