近年、中医学や中医薬の海外進出が進み、外国人の間で人気を集めている。セーシェルで有名なベテラン中医師であるロンダさんは、一流の抜罐(カッピング)技術を身につけている。中央テレビ網が報じた。
ロンダさんは、「医療に従事するようになって32年になり、鍼灸科で働くようになって約15年。当初は中医学のことは何も知らなかった。でも、中国に行って中医学を学ぶ機会があり、中医学に興味を持つようになった」と振り返る。
そして、「中国には2回行ったことがある。2005年と2015年で、中医学を学んだ。また、2年に一度、セーシェルを支援する事業で中国の医師が来てくれるので、中医学を学ぶ機会があり、様々な治療法や技術をマスターすることができている」と語る。
セーシェルを支援する事業に参加している山東中医薬大学第二附属病院の王天達医師は取材に対して、「ロンダさんは現地では有名人。彼女はセーシェルにおいて全く知られていなかった中医学が少しずつ知られるようになっていった過程を自分の目で見てきた。ほとんどの患者は、体調が悪かったり、痛みがあったりしても、山を越え、川を渡り、診察のために彼女のもとにやって来たり、リハビリのために車を1-2時間走らせてやって来る」とした。
ロンダさんは、「1日に患者20—30人を診察している。中医学の技術は、セーシェル人にとって魔法のよう。特に薬をたくさん飲まなくても、痛みを和らげることができた時、そのように感じる。中医学に出会い、私の生活は本当に変わった。患者を助けることができた時は、とてもうれしい」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年9月5日