中国はこのほど、米国籍の抗日航空英烈2590人の名簿を初公開した。名簿には英烈の氏名や職名、亡くなった日などが記されている。名簿は南京抗日航空烈士紀念館が今月3日、中山陵園管理局の公式サイトで公開された。中国の国内外への情報発信を促進することで、史料の収集を強化し、不足している関連情報を充実させることを目的としている。中国新聞網が報じた。
南京抗日航空烈士紀念館は、中国初の国際抗日航空烈士紀念館で、第二次世界大戦中に、中国において、中国侵略日本軍を相手に共に戦った中国や旧ソ連、米国といった国の空軍やパイロットなどの数多くの史料を所蔵している。館内の英烈碑には、中国や海外の抗日航空先烈4300人の名前が刻まれている。
上空から撮影した南京抗日航空烈士紀念館(9月3日撮影・泱波)。
米国籍の抗日航空英烈2590人の情報は、1995年と2015年に、館内の英烈碑に刻まれた。70年以上前のことであるほか、原本が不足しているといった問題が原因で、ほとんどの英烈の情報が不揃いで、現有の情報が正確であるかどうかを検証するのも難しい状態となっている。
南京抗日航空烈士紀念館は今月3日、中国で命を落とした米国籍のパイロット・JACK W.HAMMEL氏の名前を英烈碑に、新たに刻むセレモニーを行った。HAMMEL氏は1945年、操縦していた戦闘機が旧日本軍の攻撃を受け、江西省内に墜落して、命を失った。
南京抗日航空烈士紀念館の英烈碑の前で足を止める男子学生たち(撮影・泱波)。
南京抗日航空烈士紀念館は今年4月、中国籍の抗日航空英烈1468人の情報を公開した。公開後、抗日航空英烈の遺族100人以上から、紀念館に連絡があり、遺族40人近くが紀念館を訪れて、故人の冥福を祈った。そして、厳格な検証を経て、中国籍の抗日航空英烈18人の情報が修正された。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年9月4日