中国の東北エリアではすでに気温が下がり始めており、中国最北の街である黒竜江省大興安嶺地区の漠河市の最低気温に至っては、氷点下に突入した。これを受け、同市では、計画より15日前倒しとなる今月10日から、集中暖房の供給が始まった。供給は今後8ヶ月間続くことになる。中国新聞社が報じた。
10日、漠河市華鵬供熱有限公司の集中暖房供給システムが設置されているエリアに足を運ぶと、集中暖房供給ユニットが全て稼働し、作業員がボイラーの各種データのモニタリングと調整を行っていた。
漠河市では今月10日、15日前倒しで集中暖房の供給が開始。写真は集中暖房を供給するボイラーの燃焼状況をチェックする作業員 (写真提供・漠河市メディアコンバージェンスセンター)。
漠河市の市民・李艶霞さんは、「朝起きるととても暖かく、寒さを感じることはなかった。家の中では半袖で過ごせる。漠河市の外の気温は低く、朝晩はダウンジャケットが必要。でも、集中暖房の供給が始まり、家の中はポカポカで、とても心地よい」と話していた。
中国最北の街である漠河市は、中国で緯度が最も高く、気温が最も低い都市でもあり、年間平均気温は氷点下約3.5度。観測史上最低気温は氷点下53度となっている。同市では毎年8ヶ月間にわたり、集中暖房が供給されており、中国において、最も早い時期に集中暖房が始まり、その供給期間が最も長い場所となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年9月11日