福建省と日本の友好都市である長崎県と沖縄県の若者の交流をさらに深めるべく、中国の全国対外友好協会のサポートの下、福建省人民政府外事弁公室は9月2日から7日までの6日間、厦門(アモイ)市と漳州市の外事弁公室、集美大学などと連携して、両県の大学生が福建省を訪問する活動を実施した。長崎県と沖縄県から来た大学生19人が福建省を訪問し、集美大学・外国語学院日本語学科の教員や学生と交流した。
長崎県と沖縄県から来た大学生はまず、厦門海上世界(SEA WORLD)で、福建省の大学生と対面。海上ターミナルとして重要な地位を築く厦門港で、美しい景色を楽しんだ。午後、大学生らは篔簹書院を訪問し、中国伝統の書院文化を体験したほか、福建省の伝統工芸である影雕や木雕などを鑑賞した。大学生らは、汚染が深刻だった篔簹湖が取り組みを経て美しい自然の風景が広がるようになったことを紹介する講義を聴講し、人と自然が調和よく共存するという中国の自然保護の理念に対する理解を深めていた。
また日本の大学生は集美大学で、大学生による竜の舞いや武術の素晴らしいパフォーマンスを楽しんだ。中国の全国太極拳大会のチャンピオンである集美大学・体育学院の教員は、日本の大学生に導引養生術「八段錦」の動きをレクチャーした。同大学ならではの特色ある建物や奥深い人文が、日本の大学生にとって、とても印象深かったようだ。
翌日、大学生らは漳州市を訪問し、自然や文化を体験する旅を続けた。
福建土楼の建築構造や悠久の歴史を真剣なまなざしで見学し、理解を深めたほか、大学生らはお茶を味わい、中国の茶文化の奥深さを体験していた。また、畲(シェ)族と高山族のパフォーマンスや、趣のあるダンス、ユニークなゲームなどを通して、大学生らは、少数民族の団結と素晴らしい暮らしぶりをゆったりと体験した。さらに、鼓浪嶼(コロンス島)では、明代の軍人で政治家の鄭成功の戦闘における功績やその生涯についての理解を深め、厦門市博物館では、中秋節(旧暦8月15日、今年は9月17日)の伝統行事「中秋博餅」や切り絵を体験し、福建省南部の伝統文化の魅力を満喫した。
多彩で、充実した今回の交流活動が幕を閉じると、大学生らは別れを惜しんでいた。福建省訪問を通して、若者らは相互学習と相互参考を通じて、理解や親睦を深め、共に成長した。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年10月16日