貴州省貴陽市でこのほど開催された交通と観光の融合発展をテーマにしたカンファレンスにおいて、中国の人々が生活において感じていることに迫る「素晴らしい生活大調査」(以下「調査」)の交通・観光関連のビッグデータが発表された。
「交通の改善度」に対する満足度が3年連続で上昇
調査によると、交通・移動の満足度は3年連続で上昇している。また、今年度の「交通分野の改善度」に対する満足度はここ5年で最高値となっている。「調査」のオンラインデータによると、自分が住んでいる都市の交通情報チェックの利便性、公共交通機関の発展度、歩行・自転車の利便性などが、中国の人々が最も「改善」に満足している点だった。
交通が便利になり観光消費を刺激
調査によると、交通の面で満足していた回答者の旅行予算のうち、5000-9999元(1元は約21.4円)と1万-1万9999元の割合が平均値を2ポイント上回っていた。
交通が便利になり、観光消費も活発になっている。「是非行ってみたい旅行先」を見ると、トップ5に入っている省・自治区は広東省、海南省、貴州省、広西壮(チワン)族自治区、福建省だった。
消費意欲ランキングで「旅行」が再びトップに
調査によると、今年、中国の人々の消費意欲ランキングで、「旅行」が再びトップに立った。ここ5年で、「旅行」がトップに立つのはこれで3度目。今年は得点もここ5年で最高だった。
「旅行に行きたい」という意欲が強いのは若者や女性
今年、中国の旅行消費の主力軍となっているのは、どんな層なのだろうか?年齢層別で見ると、18-35歳の若者の「旅行に行きたい」という意欲が最も強かった。特にここ3年は、18-35歳の若者と他の年齢層の間で旅行意欲の差がどんどん広がっている。例えば、今年度、旅行に行く予定と答えた18-35歳の層の割合は、2番目に多かった36-59歳の層に比べて4ポイント近く高かった。
男女別で見ると、女性のほうが「旅行に行きたい」という意欲が強かった。旅行費が増える見込みと答えた人のうち、女性が占める割合は昨年に比べて5ポイント上昇した。その割合は男性より2ポイント以上高く、今年の旅行消費の安定した「主力軍」となっている。
調査によると、旅行先を決めるうえで「自然景観」が最も決め手となっており、約半数の人が自然景観で旅行先を選んでいる。その後には「名所旧跡」、「歴史・民俗的文化」、「特色あるグルメ」が続いている。各年齢層においても、女性が都市の特色あるグルメを好む傾向が強く、「特色あるグルメを楽しむためにある都市に旅行に行く」と答えた女性の割合は男性を11ポイント以上上回った。一方、男性は「名所旧跡」や「特色ある民泊施設/ホテル」に女性より興味を示していた。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年11月5日