2024年10月18日に撮影された青海湖二郎剣景勝地の一角。(ドローン撮影・張龍)
中国最大の内陸湖である青海湖は、水域面積が2005年から拡大を続け、平均水位は毎年20センチメートル近く上昇している。現在の水域面積は70年前の水準まで回復した。
今年9月25日の衛星リモートセンシングによると、青海湖の水域面積は前年同期比0.6%増の4650.08平方キロメートルとなっている。
青海湖が「高く大きくなったこと」の最もわかりやすい証拠は、湖畔の彫刻が半分水につかるようになったことだ。北岸の青海湖鳥島への通路も水の中に沈んでいる。
青海湖景勝地保護利用管理局科学技術協力宣伝教育処の陳徳輝処長は、「この2008年に制作された彫刻は高さが8.5メートルあり、以前は湖から60メートル以上離れた場所にあった。当時、観光客は彫刻の近くで写真を撮ることができた。水位が上昇するに従い、湖岸線は200メートル近く広がり、彫刻の水から出ている部分は今は3メートル以下になっている」と話した。
2024年10月18日、青海湖二郎剣景勝地を訪れる観光客。(撮影・張龍)
青海湖は青蔵高原(チベット高原)の北東部にあり、湖面の標高は3196メートル、中国の西部地域の重要な水源涵養の場所であり、水の循環ルートだ。
青海湖国家級自然保護区管理局の関係責任者の孫建青さんは、「歴史的に見ると、青海湖の水域面積はずっと動的変化を繰り返してきた。この20年間の回復的な成長は、近年の西北地域における降水量の増加、青蔵高原の気候温暖化・湿潤化と関係があり、同時に湖エリアの生態環境の保護と修復活動の積極的な成果でもある」と話した。
現在、青海湖の中心エリアの水質は長期にわたり優良レベルをキープしている。固有種の青海湖裸鯉は02年の2592トンから12万300トンまで増え、流域内のプシバルスキーガゼルは04年の257頭から約3400頭に増え、生息する水鳥は60万6000羽に増え、07年に規範化されたモニタリングをスタートしてからの最高を記録した。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年11月7日