外交部(外務省)の12日の定例記者会見で、林剣報道官が習近平国家主席の中南米訪問に関する質問に答えた。
【記者】中国は先週、習主席の中南米訪問に関する情報を発表した。「中国と中南米は手を携えて共に歩む運命共同体の構築に努力すべきだ」と習主席が提言してから、今年でちょうど10年になる。この10年間で、中国・中南米運命共同体の構築にはどのような進展があったか。
【林報道官】この10年間、中国・中南米運命共同体の構築という習主席の提言は、ビジョンから行動へ、青写真から現実へと変わり、実り豊かな成果を収め、双方の人々に恩恵を及ぼし、ラテンアメリカ・カリブ海地域諸国から広く歓迎されてきた。
中国と中南米は平和発展協力の旗印を高く掲げ、発展戦略の連携を推進し、協力の加速を推進し、成果の共有を実現してきた。中国とブラジルはウクライナ危機の政治的解決に関する「6つのコンセンサス」を共同発表し、立場の近い「グローバル・サウス」諸国と共に「平和フレンズグループ」を立ち上げ、事態の沈静化に向けて力を結集した。中国は同地域にとって第2の貿易相手国、域内各国にとって最大の貿易相手国であり、域内の5ヶ国と自由貿易協定(FTA)を締結し、22ヶ国と「一帯一路」(the Belt and Road)の質の高い共同建設を進めている。双方間の協力は経済、貿易、金融、インフラ整備など伝統的分野から、エネルギー、デジタル、航空、宇宙など新興分野へと拡大し続けている。中国・中南米間の直行便は「中国と中南米の空のシルクロード」となっている。中国はまた、中南米のために人的資源の育成を展開し、医療・農業専門チームを派遣し、竹や菌草など「小規模だが素晴らしい」民生プロジェクトを広め、地域の発展と振興に助力している。
中国は常にラテンアメリカ・カリブ諸国とその国民にとって信頼できる真の友人、良きパートナーであり、中国・中南米関係はすでに平等・互恵・革新・開放・民生重視という新たな時代に入っている。習主席は近く中南米を訪問するが、習主席の中南米訪問は2013年以降6回目となる。首脳外交がリードする形で、中国・中南米運命共同体の次の10年間は一層期待できるものになると信じる。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年11月13日