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端午節を前に甘粛省で「中医薬匂い袋」が若者の間で人気に

16:51, May 22, 2025 

端午節(端午の節句、今年は5月31日)を控え、十二支やマスコットキャラの「福娃」、ひょうたん、縁起物の「如意」の刺繍をベースにデザインされた「中医薬匂い袋」が甘粛省蘭州市で流行し、若者の間で人気を集めている。「無形文化遺産+中医薬匂い袋」シリーズの商品は、近年相次いで爆発的人気となっている中医薬ミルクティーや中医薬スイーツといった「中医薬系食品・ドリンク」に続く、新たなトレンドで、若者を中心に人気となっている。中国新聞網が伝えた。

端午節を前に、甘粛省中医学病院が打ち出した「中医薬匂い袋」(5月21日撮影・閆姣)。

端午節を前に、甘粛省中医学病院が打ち出した「中医薬匂い袋」(5月21日撮影・閆姣)。

甘粛省中医学病院の「隴中医薬苑」では21日午後、端午節に合わせて、独特なセレモニー感を演出しようと、多くの消費者が、匂い袋を吟味しながら選んでいた。

昼休みにわざわざ車を走らせてやって来たという蘭州に住む女性・李鳳玉さんは、「デザインもとてもいいので、カバンにつけることもできれば、キーホルダーにすることもできる。祭日のムードを醸し出すこともできるし、自分の鼻炎の症状を和らげることもでき、一挙両得。若者はこうしたちょっとしたグッズが大好き」と話しながら、家族のために、干支シリーズの中医薬匂い袋を3つ購入していた。

端午節が近づき、甘粛省中医学病院は「無形文化遺産+中医薬匂い袋」といった一連の商品を打ち出している。同病院・薬学部の主任中医薬薬剤師の顧秀琰さんは21日の取材に対して、「季節や気候の特徴に合わせて、しっかり研究した上で、中国医学の古典の処方を採用し、十二支、蓮の花、福娃、ひょうたん、如意などをテーマにした30種類の『中医薬匂い袋』を打ち出した」と説明する。

顧さんによると、「中医薬匂い袋」には、主にセキショウ、カッコウ、ランソウといった生薬が使われており、香りを通して、気分をすっきりさせたり、湿邪を取り除いたりする効果が期待できるという。部屋やクローゼット、車内に掛けておくほか、虫よけや風邪などの病気、鼻炎の予防のために、飾りのように身につけることもできる。

甘粛省蘭州市の甘粛省中医学病院内で販売されている「中医薬匂い袋」(5月21日撮影・閆姣)。

甘粛省蘭州市の甘粛省中医学病院内で販売されている「中医薬匂い袋」(5月21日撮影・閆姣)。

甘粛省慶陽市の国家級無形文化遺産「香り袋刺繍技術」が駆使されたこの「中医薬匂い袋」は、5月中旬に発売されると、人気を集め、1日に100個以上売れている。

中医薬の重要な発祥の地で、中国の生薬の主な産地の一つでもある甘粛省は近年、中医学をテーマにしたオリジナルウェルネスを打ち出して、若者の間で話題となり、中医薬をテーマにした薬膳料理や健康茶、特色ある中医学診療などが、中国の「中医学ファン」の心を鷲掴みにしている。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年5月22日