中国で初の国家級高温健康リスク警報発令　5段階で地域別リスクの注意喚起‌

中国国家疾病予防管理局と中国気象局は今月2日午後6時、共同で初の国家級高温健康リスク警報を発令した。人民日報が伝えた。

警報の詳細を見ると、2日午後8時から3日午後8時までの24時間、華北エリア南部や黄淮エリア、江淮エリア、江漢エリア、江南エリア北部、東北エリア北部、及び内蒙古(内モンゴル)自治区、新疆維吾爾（ウイグル）自治区などの高温健康リスクが比較的高く（黄色警報）、江蘇省、山東省、河南省、安徽省、黒竜江省などの一部の地域の高温健康リスクが高く（オレンジ警報）なっている。なかでも、江蘇省北部や山東省中・東部、河南省東部、安徽省北部、黒竜江省東北部などの高温健康リスクは極めて高く（赤色警報）なっており、住民は警報の変化に注意し、暑さが厳しい時間帯にはできるだけ外出や屋外での活動を避けるべきだとしている。

高温健康リスク警報は、低リスク、中等リスク、比較的高いリスク、ハイリスク、極めて高いリスクの5ランクに分けられている。ランクは高温と循環器疾患、呼吸器疾患の超過死亡率の曝露反応関係を基に分析されて決定される。

気象当局は、中国の突発的な事案の警報発表システム・12379の携帯ショートメッセージ、スマホアプリなどを通して、警報を、国家級の各当局の緊急時責任者に送信するほか、微博(ウェイボー)やショート動画共有アプリ「抖音（中国版TikTok）」などを通して、一般市民にも配信する。（編集KN）

人民網日本語版」2025年7月3日